「犬の気持ち」正しい理解には正しい知識が必要!起こりやすい誤解とは




カーミングシグナル

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犬の気持ちを理解したいなら、犬についての正しい知識を持つことが大事です。

「犬の気持ち」「猫の気持ち」それぞれに雑誌がありますね。
愛犬や愛猫の気持ちを理解したいという飼い主さんは多いようで、発売以来、売れ行きは好調のようです。

犬猫の気持ちは、目、耳、口、髭の向きや姿勢、動作などから読み取ることができます。
ボディシグナルとか、カーミングシグナルとか、エモーショナルシグナルとか、色んな呼び方があるけど、
このブログでは主にカーミングシグナルと呼んでいます。

 

はっきりこれらの言葉を使わないで解説してる本もあるけど以前から発売されてて、わたしが高校生の時に買った本で2008年初版の、
「イヌの気持ちがおもしろいほどわかる本」「ネコの気持ちがおもしろいほどわかる本」があります。

猫のほうは「気持ち」自体の解説はあまりなくて、今の考え方とそう変わったことは書かれてません。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

でも、犬のほうが、これがよくないんですよね。
今なおつづく「パックリーダー論」の考え方にのっとって、間違ったことが書かれてるんです。

 

犬のボディシグナルを読み解くにあたって、犬は人に服従すべき動物である、もしくは服従したがっているという人間にとって都合のいい観点から書かれています。
犬と人の関係を、支配と従属で語ることはこの本の発売当時からすでに行動学上では疑問視されていることです。

こういった間違った考えを持ってボディシグナルを読み解こうとするから、さまざまな気持ちの読み違いが起きるんです。

 

 

「犬の気持ち」間違った解釈

お腹を見せるのは服従のサイン

よく起こりやすい間違いが「お腹を見せる=服従のサイン」というかとらえ方です。
この本に限らず、つい最近発売されたばかりのしつけ本でも、お腹を見せるのは犬が相手に服従していることをあらわしている仕草だと書かれていることが多くあります。

人や他の犬のたいして、「あなたをボスとして認めますよ」と言っているんだそうです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

のんちゃんもるーこもよく、お腹を見せてゴロゴロしますが、これはただたんにご機嫌で喜んでいるだけです。

 

他にも、知り合いのニューファンドランドちゃんは他の犬に会った時、相手が小さくて怖がらせてしまった時なんかにもお腹を見せます。
これも服従しているんじゃなく、「怖くないよ、安心して」「友達になろう」と言って相手の緊張や恐怖をほぐそうとしているんです。

 

そり犬や飼育されているオオカミのように、人によって意図的に作られた群れの中で暮らすイヌ族の動物たちの間には、上下関係の秩序が作られて、それを確認する行為として、
従属のシグナルとしてお腹を見せることはあるでしょう。

でも、人と家の中で暮らす都会のイヌが、たまたま外で会った人や犬に対して行う場合、「友達になろう」というカーミングシグナルであることがほとんどなんです。

飼い主の前で行う場合は、喜びをあらわすためであったり、リラックスしてくつろいでいる時が多いです。
お腹を見せたまま動かないというのは、猫にもよく見られることです。

同じお腹を見せるという仕草でも、いくつもの意味を持っていることがあります。
なので、状況に応じて判断してあげることが大事です。

【犬のお腹見せ詳しくはコチラ】
子犬に仰向け抱っこは本当に必要?リラックスポジションって効果あるの?

 

顔を背けて欠伸するのは馬鹿にしている?

飼い主さんが誤解しやすい犬猫の行動の中に、顔を背ける、欠伸をするというものがあります。

犬猫がいたずらしたおを見つけて、思わず「コラッ!」と大声で叱り、そのまま「もうダメでしょ!なんでこんなことするの!」とがみがみ小言をつづけていると、
犬猫は顔を背けて欠伸することがあります。

それを見て飼い主さんはさらに怒るんです。
わたしがこんなに怒っているのに、うちの子はわたしをバカにしている、なんて思うんでしょうね。
でも、これは大間違いですよ。

 

この時の犬猫の気持ちを代弁するなら「怒らないで。落ち着いて」「ちょっと怖いよ」「落ち着け、自分」などです。
相手や自分を落ち着かせるためであって、決して馬鹿にしているわけじゃないんです。

 

また、犬や猫に「可愛いね~大好きだよ~」などと顔を寄せて頬ずりしようとした時に、ふいっと顔を背けることがよくあります。
飼い主は「あれ?わたしのこと嫌いなのかな?」って悲しくなるか、もしくは顔を背けていることに気づかないことがほとんどでしょう。

犬猫たちは嫌いというよりも「怖い」「いじめないで」って言ってるんです。
顔を近づけられるっていうのは、犬猫にとっては不快なことですからね。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

まあ繰り返しやってると本当に嫌われるかもしれませんが。

 

腹いせにオシッコ?

長時間留守にしたり、来客があった時に、犬猫が部屋にオシッコすることがあります。

それを見た飼い主は「わたしがかまってあげなかった腹いせにオシッコした」と思うことがあります。
いまだにしつけ本にも、特にトイレを覚えているはずなのに犬がオシッコを失敗する場合は、
「飼い主に対する腹いせや気を引こうとしているため」なんて書かれていることが多いんです。

そこで「コラッ!」と叱ると、犬は上目遣いに飼い主をみて、体を小さくし、申し訳なさそうに見える顔をします。
すると飼い主は「反省した」って思うわけです。

 

でもこれは大間違いです。
こういう場合のオシッコは、不安による不適切な排泄です。
排泄するというのは、かなり強めのカーミングシグナルなんです。

ちなみに上目遣いで白目が見えるのは、緊張している証拠であって、体を小さくするのは怖がっているからで、
「反省している」わけではないんです。

 

知人の家に遊びに行った時、飼い猫が知人の膝の上でオシッコをしたことがありました。
この時、知人は自分が猫にかまってあげなかったせいで腹いせにオシッコをしたんだと思っていました。
叱った後に上目遣いで見てくる仕草が、「何か文句あるか」と言っているように見えたと言います。
うちの子は独占欲が強く、この時、鞄にもマーキングしたので自己顕示欲も強いとかなんとか。

これも間違いです。
短時間に何度も不適切な排尿をし、それもスプレーではないのでストレスによるものだと思われます。
独占欲も自己顕示欲もないんです。

 

 

正しい理解には正しい知識を

こんなふうに、間違った知識をもとに犬猫の行動を見ていると、犬猫たちが出しているカーミングシグナルを間違って理解してしまうことが多々あります。

また、「こうであって欲しい」とか「うちの子はこうだろう」という、飼い主の願望や思い込みも、犬猫たちの気持ちを読み間違える原因になります。

犬の気持ちやカーミングシグナルが感心を持たれるようになり、理解しようという人が増えたことはいいことだと思います。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

でも、せっかくなら正しい知識を持って、正しく理解してほしいって思います。

 

カーミングシグナルは「犬の言葉」です。

犬語を正しく理解することが友好的なコミュニケーションにつながり、良い関係を構築することに繋がるんです。

【カーミングシグナルについてもっと学ぶ】
「カーミングシグナル」飼い主なら知っておきたい『犬の言葉』の正しい知識
 

 

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