「正しいドッグトレーニング」ってあるんでしょうか?




犬との接し方・信頼関係

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今回は、正しいドッグトレーニングのお話。

 

先日、こんな質問をいただきました。

 

色んな種類のトレーニングがあって、どれが正しいのかわかりません。
正しいトレーニングの見極め方はありますか?そもそも、正しいトレーニングというのはあるんでしょうか?

 

ペットブーム以来、犬のしつけ教室や、トレーナーが出張してくれる形式のドッグトレーニングを行う会社や、
個人のトレーナーが急増しましたね。

ネットで「犬 しつけ教室」とか、「犬 トレーニング」などと検索すると、まあ見切れないほどの数のサイトがヒットします。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

ひとつひとつ見て行くだけでもとんでもない時間がかかりますね。

 

しつけ本もたくさん出ていて、膨大な数のトレーニング方法があるので、愛犬の問題行に困ってる飼い主さんは
その方法が愛犬に合っているのか、わからないんです。

 

そもそも、ご質問にあったように、単なるトレーナーの考え方の違いではなく、正しいトレーニングっていうのはあるんでしょうか?

 

これはあくまでわたしの考えだけど、わたしは「ある」と考えています。

 

 

間違ったドッグトレーニングとは

ドッグトレーニングの対象は、当たり前だけど「犬」です。

 

その犬に対する認識が間違っていれば、当たり前だけど間違ったトレーニングになります。

 

わたしたちがともに暮らすイエイヌについては、以前はオオカミの行動をもとにして説明されてることが多かったけど、
最近ではイエイヌ自体の理解が進んで、オオカミをもとにした古いイエイヌ感が修正されてきました。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

代表的なものとして、パックリーダー論があげられます。

 

パックリーダー論とは、オオカミは群れをつくる生き物であり、その子孫であるイヌも同じように群れを作るという考えから、
群れにはリーダーが必ずおり、だから人間はその群れのリーダーにならないといけない、という考え方です。

人間は犬のリーダーになるために、毅然とした態度を示し、いつも犬より先に食事して、犬に前を歩かせず、
ソファーにも座らせず、一緒に寝てもいけないというのです。

 

そもそも、オオカミが作るのも明確に順位付けがされるような群れ(パック)ではなく、
父親、母親とその子どもで形成される家族単位の群れであり、家族の中には明確な順位はないということがわかっています。

 

ではなぜオオカミが明確な順位付けに基づいて群れをつくると思われていたのかというと、
この研究は血縁関係のないオオカミを集めて行われたものだったので、オオカミにとって自然な状態ではなかったせいなんです。

つまり、意図的に集められた群れの中では、オオカミは明確な順位付けを行うんです。

【詳しくはコチラ】
わたしが「パックリーダー論」を否定する理由と根拠

 

イエイヌは、オオカミに比べると更に順位付けの意識が薄く、家庭で飼われている犬は家族のメンバーと一対一の関係を築くということがわかっています。

 

また、人と犬の関係は親子の関係に近いとされ、飼い主は犬のリーダーではなく親になるべきだという認識が
少しずつ広まるようになりました。

 

そこで、「群れのリーダーにならいといけない」などと言って、パックリーダー論を振りかざすトレーナーは、
その犬観からして時代遅れであり、間違っていると言えます。

 

 

「パックリーダー論」と言っていなくても間違っている

では、「パックリーダー論」と言っていないトレーニングが正しいのかというと、そうでもないんです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

近年、よく見られる「犬に優しい」と謳うトレーニングは、あからさまに「パックリーダー論」って言ってはいませんね。

 

でも、罰を使っていなくても、チョークチェーンを使っていなくても、犬に命令して言うことを聞かせようとしていれば、
それは間違ったトレーニングといえます。

 

「スワレ」「フセ」「マテ」などのコマンド(絶対的な命令)に従わせようとするトレーニングを、
オビディエンス(服従)トレーニングと言います。

このオビディエンストレーニングとパックリーダー論は、切っても切り離せないものなんです。

オビディエンストレーニングが形成された背景は、犬と人は一つの群れの中で上下関係、主従関係を築けるという考え方がありました。

 

でも、人と犬はそんな関係にはなれないとわかった今、そもそも犬を人に服従させることは必要なんでしょうか?

 

いくら「このトレーニングはパックリーダー論に頼らない、優しいトレーニングです」と言ったところで、
犬にコマンドを使って言うことを聞かせようとしているなら、露骨にではないもののパックリーダー論に頼ってるってことになります。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

つまり、間違いってことです。

 

 

正しいドッグトレーニングとは

間違ったドッグトレーニングについてお話してきましたが、では、正しいトレーニングとは何でしょうか。

 

現在までの研究で確かめられている犬観に基づいている、ということは必要不可欠です。

そして、動物福祉に基づいてることも重要です。

 

体罰や苦痛を与えるようなトレーニングは、それがいかに有効であるかをトレーナーが主張していたとしても、
動物福祉の観点で国際的に認められなくなってきています。

 

と言うと、「日本には日本のやり方がある」という人が出てきますが、そもそも国によって犬というものに差はないはずです。

 

犬への接し方に、国によって差があるということ自体、間違っていることなんです。

 

わたしが思う正しいトレーニングとは、犬へのトレーニングの仕方ではなく、
犬との接し方を教えてくれるものです。

 

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

正しい接し方ができなければ、正しいしつけはできませんからね。

 

 

逆に、正しい接し方ができれば、それがそのまましつけになるんです。

 

以上のことを、正しいトレーニング選びの参考にしてみて下さい。

【ドッグトレーニングについてコチラの記事もぜひ】
世界一の名トレーナーに学ぶ!信頼関係を築く犬との接し方【動画有り】
本当に犬のためを考えたトレーナー選びのコツ

 

 

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