「犬の嫌がることをしない」の正しい意味




基本理念

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今回は、まったり犬育基本理念のひとつ、
「犬の嫌がることはしない」ってことについてお話します。

 

 

でも…犬が嫌がるからってやめてたら、
いつまでたっても出来るようにならないんじゃないですか?

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

それ、一番多い質問ですね。

 

 

今までご相談をくださった飼い主さんにも、基本理念の3つは徹底してもらっています。

 

でも、この「嫌がることはしない」というのを、
相談して下さった方もブログを読んで下さっている方も、
よく誤解を与えてしまっているようで、よくわからないとご質問をいただきます。

 

一番多いのが「犬が嫌がるからとやらないでいたら
いつまでたっても出来ないままなんじゃないか」っていうもの。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

でも、これは通説もしくは思い込みだとここに説明したいと思います。

 

そして、「犬の嫌がることをしない」の正しい意味を説明します。

 

 

嫌がっているのを無視したらどうなる?

わたしはハーネスを使うことを推奨してるので、
首輪を使っている飼い主さんにもハーネスを使ってもらうようにしてます。

 

そうなると、多くなるのが「ハーネスに慣れさせようとしたら
嫌がるようになってしまった」っていうご相談です。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

なんでそうなるのかというとたいていの場合、
犬が嫌がっているのに無理やり着けてしまっているからなんです。

 

また、ハーネスをつけようとした時だけじゃなくて、
人の手がそばにくると噛むようになったという子も多く見て来ました。

 

 

それを直していく時に、一般的なしつけ教室なんかだと、
いわゆる「犬に優しい」「おやつを使う」というところを含めて、
「嫌がっても途中でやめないように」「飼い主が毅然とした態度で」「断固とした意思を持つように」
なんて言って指導するところがほとんどです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

これをわたしは「犬の気持ちを無視した行動」だと思ってます。

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

嫌だっていう犬の気持ちを完全に無視してしまってるんですね。

 

 

それで、抱っこが嫌いになったり、爪切りやブラッシングで大騒ぎしたり、
ハーネスを見ると飛んで逃げるといった犬が増えてしまうんです。

 

最近、受ける相談の中にこういったものが増えて来ました。

 

 

そういった場合、まずは飼い主さんの手が近づいても怖くないということを教えます。

つまり、飼い主の手が近づいても怖がらないで
リラックスしていられる状態を作るんです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

ところがですね、ここでも犬の気持ちを無視して、
力づくで押し切ろうとする方法が多いんです。

恐がっているのを押さえつけて「ほら~怖くないよ~」
ってやる方法がそうですね。

 

 

いつも言ってますが、もし自分が同じことをされたら
どう思うでしょうか。

 

 

わたしは小さい頃から花粉症がひどくて、
初めて耳鼻科に連れていかれた時、
鼻からいきなりチューブを突っ込まれて
溜まっている鼻水を吸引されたことがありました。

 

子どもだったわたしはなんの説明もなくいきなりやられたので、
もちろん逃げようとしたんですが、看護師さんに無理矢理押さえつけられてしまいました。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

看護士さんは「大丈夫だよ~」って言うんですけど、
こっちは全然大丈夫じゃないんですよね。
何が大丈夫なんだって話です。

それはしんどい体験ですね。

 

それ以来、どんなに花粉症で鼻づまりがひどくても
耳鼻科には行かないし、大嫌いになりました。

 

 

あなたにもこういった経験があるのではないでしょうか。

 

 

もちろん、無理矢理慣らされて、やってみたら大丈夫だったっていう、
タフな精神をお持ちの方もいるでしょう。

 

 

でも、自分の愛犬が繊細なのかタフなのか、
無理矢理押さえつけられる状況に耐えられるか、
飼い主は正確にわかってないことが多いんです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

飼い主さんの「うちの子〇〇なんです」という言葉ほど、
アテにならないものはありません。

 

なので、トラウマを作ることのないように、
細心の注意を払いながら、少しずつ慣らしていくんです。

 

 

その際に必要なのが、「嫌がったらやめる」のではなく、
「嫌がる前にやめる」ということです。

 

 

犬が「嫌がった」らもう手遅れ

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

犬が嫌がっていることに飼い主が気づいた時には、もう手遅れ
ということが多いです。

 

ハーネスの装着を例に見てみましょう。

 

 

愛犬が警戒して頭を下げたり、緊張して舌をペロッとしてもなおハーネスをもって接近し、
犬が後ろにさがってもそのまま近づいて行っていないでしょうか。

 

これが愛犬をハーネス嫌いにしてしまう飼い主さんの行動のパターンです。

 

初めてハーネスを見て警戒している子、すでにハーネスが嫌いになっている子も、
慎重に慣れさせていく必要があるんです。

 

どの段階でも犬が嫌がっていないか、
よくよく確認しながらやらないといけないのですが、
その時に犬が嫌がっていることに気づいていないというケースが多いように思います。

 

犬の「嫌だ」のシグナルを見逃すな

犬は怖い物や初めて見るものが近づいてくると、まずそれに気づいて、
「あれは何だろう?」とそのものに対してポイントし、動きを止め、
確認している間、緊張が高まります。

 

確認して、怖いものでないと判断すれば
特に何も反応は起こしません。

 

でも、怖いものだと判断した場合は、
カーミングシグナルを出したり、逃げ出そうとします。

 

シグナルなしで逃げようとする犬もいるし、
「こっち来るな」の意思表示として唸ったり、
唸りなしで噛んで来たりもします。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

そこまで来てからでは遅いのです。

 

 

犬が動きを止めて体を固くしたら、
もうそこで撤退するようにします。

 

そうすると強い緊張や、唸ったり噛んだりといったところまで
追い詰めなくてすみますし、
嫌なことと関連付けるのも防げるのです。

 

犬に「あれ嫌だ」「怖い」と思わせるところまでいってはダメなんです。

 

犬がそう思ってしまう原因として多いのが、
飼い主さんの不用意な行動によるものです。

 

例えば、初めてハーネスを警戒している子に、
わざと「ほ~ら」などとハーネスと近づけたり、
おかしな動きをしたりしてしまうのことです。

 

からかってそういうことやる飼い主さんは多いですよね。
動画でもよく見るし。

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

飼い主さんは、犬をからかって面白がっているだけのつもりでも、
犬にとっては見たこともないものが見たこともない動きをすれば怖いんです。

 

 

そうやって犬をからかったせいで、色んなものが苦手になってしまう犬は多いんです。

 

挙句、「うちの子は怖がり」なんて言われたのでは、
犬もたまったもんじゃないでしょう。

 

 

嫌な関連付けをしたり、そうやって無駄に恐怖を煽ったりしなければ、
慣らすのはそれほど難しくはありません。

 

 

おやつを使ってよい関連付けはNG

ここでやりがちな間違いが、いいことと関連づけようとして、
おやつを使いながら嫌がることをしてしまうことです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

犬が固まっているにも関わらず、口に無理矢理おやつを放り込んで、
「ほらおやつもらえたね~よかったね~」とか言いながら、
嫌なことをやり続けてしまうものですね。

無理矢理って時点で、犬の気持ちを無視してますね。

 

おやつ > 嫌なこと、であれば何とかなるかもしれませんが、
実際はおやつ < 嫌なことであることの方が多いので、
結局犬を嫌がらせる結果になってしまいます。

 

 

嫌がる前に撤退して、ちょっと休憩をはさんでまた再開すると、
少しずつ受け入れの度合いが進んできます。

 

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

おやつを使って無理に慣れさせようとすると、おやつに悪い関連付けをしてしまう、
おやつが嫌いになったり、おやつの袋を持つと噛みついてくるように
なってしまうこともあるんですよ。

 

 

1日で出来るようになろうと思わない

人と暮らしていく上でされることは、
犬にとってもわけのわからないことだらけです。

 

ブラッシングもシャンプーも爪切りも耳掃除も、
ハーネスや首輪、リードをつけて散歩することも、
犬が人と暮らしていなければ生涯する必要のないことです。

 

「何でこんなことされなきゃならないの!?」
と思って抵抗したり、
恐がったりするのは当たり前のことなんです。

 

 

それを1日で出来るようになろうと思ってはいけません。

 

 

毎日少しずつ、何日かけても出来るようになればいいんです。

 

 

人との暮らしが犬にとって少しでも快適になるよう、
嫌だ、怖いと感じるものは最小限にしてあげましょう。

 

そのために、「嫌がったらやめる」ではなく、
「嫌がる前にやめる」は鉄則です。

 

そしてさらに、犬が嫌がりそうなことは嫌がらないようにやってあげる、
一度でも嫌がったことはしばらくやらず、間をおいてから少しずつ慣らしてあげるのです。

 

何より大事なのは、犬に必要ないことはしないことです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

そういう配慮をしてあげれば、犬は毎日穏やかで落ち着いた生活が出来る、
苦手なことや怖いものが少ない、精神的に安定したまったり犬になりますよ。

 

【犬に「何もしない」について詳しく読む】
「何もしない」犬との関係構築の基本

 

どんなことを犬が嫌がるのか知っておくことも大事ですね。

【犬の嫌がること一覧】
そんなことまで?「犬が嫌がること」一覧
 

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