子犬の問題行動は育つ環境によって左右される




子犬育て

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今回は、子犬が育つ環境と問題行動の関係についてお話します。

 

 

今朝、るーこの散歩中に目の前を猫の親子が通りすぎて行きました。

 

母猫と、子猫が2匹。

 

子猫はまだ生後3ヶ月くらいでしょうか。
今年の春に生れた子猫かな?

 

母猫は車が通る道路から遠いところを歩いて、子猫はその後をちゃんとくっついて行きます。

 

畑に入って行ったところで、子猫の1匹がその場でオシッコを始めました。

 

るーこはけっこう猫好きなので立ち止まってじっとガン見してたけど、
母猫はこの辺りで何度か会っている子で、わたしのカーミングシグナルにも応えてくれる子なので、
今日も同じように瞬きしてあげたら瞬きを返してくれました。

 

そのまま、子猫がオシッコを終えるのを待っています。

 

るーこがガン見してるのも気にする様子はなし。

 

子猫がオシッコを終えると、母猫はまた子猫を引き連れて茂みの中に消えていきました。

 

母猫が、こうやって子猫に安全な道の歩き方を教えているのをよく見かけます。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

犬の場合も、こうやって教えてあげればすぐに散歩が上達するのに。

 

 

子犬と暮らし始めてしばらくたったという人から寄せられる相談で、一、二を争うくらい多いのが、
散歩が上手にできないって相談です。

 

子犬も子猫と同じで、親犬や年長の犬だけでなく、人間にもついてくる習性があるので、
子犬の頃にそうやって安全な道をゆっくり歩いてあげると、その後にくっついて自分で歩き方を学びます。

 

子犬はリードをつけて歩く練習の前に、リードをしない状態でたっぷり人や犬の後追いをさせておくと、
ちゃんと自分で学習するので、その後の散歩練習もとっても楽になります。

 

るーこはこうやって、10mのロングリードをつけた状態で公園を歩きながら、
わたしやのんちゃんの後を追っかけさせて歩く練習をやったので、
その後の道路での散歩デビューでつまづくことはありませんでした。

 

でも、多くの飼い主さんがこの大事な行程をすっ飛ばして、子犬にいきなりリードをつけて歩かせようとするので、
後々に散歩が上手くできないという問題にぶち当たるんです。

 

この散歩問題だけじゃなく、犬の問題行動の多くは、子犬の社会化感受期に過ごす環境によって大きく左右されます。

 

この社会化感受期の重要性が、もっと多くの飼い主さんに広まって欲しいと思います。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

そこで今回は、社会化期に子犬がおかれる環境と、その後の問題行動について詳しくお話していきます!

 

 

「社会化感受期」の重要性

子犬の場合、社会化の感受期は3週齢から10~12週齢くらいまでと言われています。

 

この時期に、色んな経験をさせてあげることが大事です。

 

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

それが子犬の一生に大きく影響を与えるんですよ。

 

 

 

2012年に動物愛護法の改正があり、生後56日(8週齢)未満の子犬子猫の販売や展示を禁止する、
という文言が盛り込まれました。

 

でもこれにはいくつかの抜け穴があります。

 

禁止するのは「販売」と「展示」だけ

改正後の動物愛護法が禁止しているのは、8週齢未満の子犬子猫の販売・展示だけです。

 

つまり、親兄弟から引き離すことは禁止してないってことです。

 

となると、ペットショップは8週齢より早い段階で子犬を仕入れ、8週齢になったと同時に店頭に展示することが出来るってわけです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

実際、改正後もわたしもペットショップで働いてたけど、店には8週齢ギリギリの子犬子猫が輸送されてきました。

 

日本には「小さければ小さいほど可愛い」というよくわからん意識があります。

 

子犬も子猫も小さければ小さいほど商品価値が高いので、ペットショップは出来るだけ幼い状態で生体を仕入れたいんです。

 

現に、この生後8週齢規制がなかなか盛り込まれなかったのは、ペットショップ業界の強い反対があったせいです。

 

展示・販売だけでなく、生後8週齢未満の子犬子猫を親兄弟から引き離すのを禁止する
という文言を盛り込むべきです。

 

49日という緩和措置

またこの文言には、施行後3年間(もう過ぎてます)は生後45日、その後別に法律に定める日(いつまでかはわからない)までは生後49日までとする
というよくわからない規制緩和がとられてるんです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

せっかく文言に「56日(8週齢)」っていうのが盛り込まれたのに、必要ない緩和措置のせいで効果が全く発揮されてません。

 

なので今もペットショップの子犬紹介ページを見ると、普通に生後49日前後の子犬が「新着」として紹介されてます。

 

つまり、子犬たちは社会化感受期のほとんどの時期を、親兄弟と離されてペットショップで過ごすってことです。

 

 

子犬の「環境」に目を向けよう

45日にしろ49日にしろ、それまでの間は、子犬はペットショップやブリーダー、保護活動家、または個人宅などのところにいるわけです。

 

重要なのは、この大事な時期に、子犬たちがどんな扱いを受けているかです。

 

最近はペットショップで買うのは嫌だからブリーダーから買う、って話をよく聞きます。

 

前の職場でチワワを飼ったっていう同僚も、「ペットショップってなんか嫌だからブリーダーにしたんだ」って言ってました。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

ペットショップの問題がマスコミでも取り上げられるようになったのも大きく関係してるんだろうと思います。

 

でも、ペットショップもブリーダーも、実際はたいして変わらないことをよく理解しておいて下さい。

 

そもそも、ペットショップに子犬子猫を卸しているのはブリーダーです。

 

ブリーダーといっても色んなところがあるけど、子犬を販売して利潤(もうけ)を生み出すには、
犬をある程度の頭数揃えて、どんどん出産させる必要があります。

 

でも、本当に犬のことを考えるなら、出産はせいぜい1~2年に1回、生涯では4回までがいいところです。

 

イギリスケネルクラブでは、生涯の犬の出産回数を4回までに自主規制しています。

 

これを実践しているブリーダーが、日本にどれだけあるでしょうか。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

多分、ほとんどないんじゃないかと思います。

 

いくつかのブリーダーのHPを見ても、去年も出産していた雌犬が今年もまた出産しているっていうのはよくあることです。

 

親犬だって毎日散歩に連れていくのが当たり前だけど、何頭も繁殖用の犬を抱えてたらそんなこと不可能です。

 

狭い敷地や建物内にケージをぎっしり置いて、50頭以上も犬を抱えてるブリーダーなんてざらです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

時々、崩壊しては定期的にニュースになってますよね。

 

世話できないほどの数を抱えているから、病気がすぐに蔓延して、蔓延しても対処が出来ません。

 

寄生虫はもちろんのこと、ウイルス感染などもあります。

 

そもそもそんな頭数抱えてて、ワクチン接種が全頭出来てるのかも疑問です。

 

いい加減な繁殖による遺伝性疾患の問題もあります。

 

そんな「ブリーダー」から、お金を出して子犬を「買う」っていうのは、
まったくもってオススメできないことです。

 

ペットショップで働いてたわたしが癒えたことではないけど、わたしは命の売買には反対です。

 

でも、それはさておいても、商品を買うのだからもっとよく買う場所を選んで欲しいと、
お客さんを見ながらいつも思っていました。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

消費者が賢くなれば、悪徳商法はなくなるんですけどね。

 

 

消費者が賢くなろう

社会化の大事な時期に、子犬がどんな場所で過ごしているのか、そこではどんな学習が可能なのか。

 

ブリーダーでもペットショップでも、子犬を買おうと思う人は見せてもらうべきです。

 

もし、閉め切ったケージの中に閉じ込められて、親犬から引き離されていたとしたら、その子犬はすでにストレスいっぱいです。

 

それは、個人宅や団体に保護された子犬でも同じことです。

 

親犬やそれに代わる犬と一緒に育ち、人間と同じ空間で育った犬は、落ち着いていて一緒に暮らしやすく、問題行動も出にくいです。

 

反対に、大事な時期を親兄弟と離れた環境で過ごした子犬は、脳の発達に遅れが見られたり、情緒的な安定を欠くんです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

そういう子犬を、見た目の可愛さだけで売りつけるっていうのは、悪徳商法と変わりません。

 

こういった商法がなくならないのであれば、まずは消費者が子犬の環境に目を向けて、賢くなるしかないのです。

 

 

「環境」が子犬の将来を左右する

犬の問題行動が増えたように感じるのは、都市化など犬を取り巻く環境の変化も大きいけど、
それとともにこんな風に商業販売される犬の増加が関係してると思われます。

 

また、子犬を保護してるって人は、その子の一生を左右する一大事に関わっていると自覚して下さい。

 

忙しいからと、ケージやサークルに入れっぱなしにしておいたり、散歩はワクチンが終わってからなんて言ってると、社会化不足になります。

 

今では獣医師でも、子犬のワクチンが終わるまで散歩しちゃいけないなんて言うひとはまれです。

 

閉じ込められるストレスで、興奮度が高く不安定で噛みつきやすくなるなど、問題行動が出やすくなってしまいます。

 

せっかく保護しても、これでは譲渡後に飼育放棄リスクが大きくなります。

 

犬を取り巻く環境はあまりにも劣悪だけど、多くの人が知識や情報を得ることが現状を変える上で重要なことです。

 

ぜひ、「ペットショップは嫌だからブリーダーで飼う」なんて言ってる人に教えてあげて下さい。

 

もっと、子犬が育つ「環境」に目を向けましょう。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

ペットショップで衝動的に子犬を飼ってくるとか、子犬をすぐにサークルに閉じ込めちゃうっていうのは、「子犬育ての失敗パターン」に多いことですよ。

【子犬育ての失敗パターンについて詳しくはコチラ】
子犬育てを失敗しないために「失敗パターン」を知ろう!

【犬のサークル閉じ込め飼いのリスクについて詳しくはコチラ】
犬をサークルやケージに入れて飼うのは本当に犬のためになっているのか

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

それから、日本のブリーダーはネットでの評判が良くっても、子犬が育つ環境については配慮してないことが多いから、実際に見学に行って自分の目で確かめることも大事ですよ。

【ブリーダー見学記録はコチラ】
こんなブリーダーはやめておこう!ブリーダー見学記録(実体験)

 

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