牧羊犬は賢くて猟犬はバカ?賢さの違いは歴史の違いにあり




犬との接し方・信頼関係

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以前、このブログの前身となるもうひとつのブログを批判して下さった記事がありました。

そのなかで、こんなことが書かれてたんですよね。

 

コリー系の犬なんてほとんどしつけが要らない犬種なんですよね。猟犬ではなく牧羊犬なので闘争本能が低く温厚でめちゃくちゃ頭が良いんです。その頭の良さというのも、人間とのコミュニケーション能力が高いところによく出ているので、飼い主の表情や声を敏感に感じ取ってくれます。

※赤文字はわたしが色をつけました。

 

わたしが飼っているボーダーコリーやシェルティなどの牧羊犬は、一般的に頭が良くて人間に従順だって言われてます。
対する猟犬、セントハウンドやサイトハウンドにグループ分けされる犬種は、頑固で人の言うことを聞かず、時には攻撃的で頭が悪いって言われていることがあります。

それと、わたしが気になるのは、頭が良い犬ランキングを調べると、10位までに牧羊犬が(元も含めて)5犬種もランクインしてるのに対し、
頭が悪い犬ランキングでは10位までに7犬種も猟犬がランクインしてることです。

学生の時、サイトハウンドであるボルゾイに対して、講師であるトレーナーが「この犬種は頭が悪いし覚えも悪いし頑固」って言ってたのを覚えてます。

 

また、批判記事にはこんなことが書かれてますね。

「猟犬ではなく牧羊犬なので闘争本能が低く温厚でめちゃくちゃ頭が良い」

ってことは、猟犬は闘争本能が高くて攻撃的でめちゃくちゃ頭が悪いってことでしょうか?

 

この人がそういうつもりで書いたのかはわからないけど、牧羊犬は頭がいいから訓練性能が高く、
猟犬は頑固で人の言うことを聞かないから訓練しにくい、なんてことを言ってるトレーナーがいまだにいます。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

とある相談者さんはサイトハウンドの一種であるサルーキを飼った時、トレーナーから
「この犬種は人の言うことなんて耳に入らないからしつけが大変だよ」って言われたそうです。

 

なぜ、牧羊犬は頭がよくて人に従順で、猟犬は頑固で人の言うことを聞かないって言われているんでしょうか?

それは、それぞれの犬種がどういう目的で生み出されたのか、また繁殖を繰り返されてきたのか、その背景に理由があります。

 

 

頭の良い犬ランキングベスト10

  1. ボーダーコリー
  2. プードル
  3. ジャーマンシェパードドッグ
  4. ゴールデンレトリバー
  5. ドーベルマン
  6. シェットランドシープドッグ
  7. ラブラドールレトリバー
  8. パピヨン
  9. ロットワイラー
  10. オーストラリアンキャトルドッグ

 

ボーダーコリー

第1グループ(シープドッグ&キャトルドッグ)

特徴・性格
粘り強く、たいへん従順で、重労働に耐えうる。鋭敏で、注意深く、責任感がある。また、聡明で、神経質でも攻撃的でもない。

歴史
英国原産の牧羊犬の中でもっとも作業能力が高いといわれる。外見ではなく作業能力のみを追求し繁殖が行われたため、長年ケネルクラブに正式登録されなかった。

 

プードル

第9グループ(コンパニオンドッグ&トイ・ドッグ)

性格・特徴
利口、活発、従順で、しかも活動的な動作を示す。

歴史
ウォータードッグと血が混じっているという説が有力。プードルもカモ猟に使用され、獲物の運搬を得意とした。

 

ジャーマンシェパードドッグ

第1グループ(シープドッグ&キャトルドッグ)

特徴・性格
安定した性格でバランスがとれており、大胆。自信に満ち、全体的に落ち着いており、性格がよく、注意深く、訓練しやすい。またコンパニオンドッグ、ガードドッグ、使役犬、ハーディングドッグ、シュッツフント(防衛犬)としての適性を持つために、勇気と闘志、タフさも備わっていなければならない。

歴史
第1グループに属していることからもわかる通り、もとは牧羊犬である(シェパード=羊飼いの意)。その後、改良を重ねられ今に至る。

 

ゴールデンレトリバー

第8グループ(レトリーバー、フラッシング・ドッグ、ウォータードッグ)

特徴・性格
従順で、利口え、天賦の作業能力を備える。優しく、友好的で、自信に満ちている。

歴史
セターやコーデッド・レトリバーなどの血が混じった犬が先祖だったと考えられる。猟師が撃ち落としたカモを水辺から回収(レトリーブ)することで活躍した。

 

ドーベルマン

第2グループ(ピンシャー・シュナウザー、モロシアン犬種、スイス・マウンテン・ドッグ&スイス・キャトルドッグ、関連犬種)

特徴・性格
訓練しやすく、十分な作業能力を持ち、勇敢、社会環境への適応能力も重要。ほどよいレベルの気性と鋭敏な警戒心が望まれ、ある程度、感情を抑えられる犬であることが主人とのよい関係を築くのに必要である。気質は友好的で、穏やか。家族に非常に忠実で子どもを愛する。

歴史
しばしば警備犬、警察犬として使用され、警察犬として広範囲にわたる使用から「Gendarmedogs(地方治安警察官犬)」のニックネームを付けられた。警護および作業犬に適している。

 

シェットランドシープドッグ

第1グループ(シープドッグ&キャトルドッグ)

特徴・性格
機敏で優しく、知的で力強く、活動的。主人に対して愛情深くよく反応を示し、見知らぬ人に対しては打ち解けにくいものの神経質ではない。

歴史
英国最先端にあるシェットランド諸島原産の牧羊犬。ボーダーコリーの先祖となる犬と、サモエドなどスピッツタイプの犬の血が混じり、さらにラフ・コリーを加えて作出されたとされる。

 

ラブラドールレトリバー

第8グループ(レトリーバー、フラッシング・ドッグ、ウォータードッグ)

特徴・性格
気立てがよく、たいへん聡明。嗅覚は優れており、ソフト・マウス(獲物を回収する際に優しく傷つけずにくわえ、運搬できる口)で、水をたいへん好む。適応性があり、献身的な伴侶である。理解力があり、鋭敏で従順、人に喜ばれるのを好む。生まれつき優しく、攻撃的でもなければ過度にシャイでもない。

歴史
海辺で海中に流れた網を探したり、網からこぼれた魚をとらえて運搬する仕事に従事していた。1880年までは頑固な性格を有していたが、以後柔和な性格となり、訓練性能が向上した。現在は盲導犬などで活躍する。

 

パピヨン

第9グループ(コンパニオンドッグ&トイ・ドッグ)

特徴・性格
活発で優美だがたくましく、気品があり、軽快でエレガントな歩様をする。

歴史
先祖はスペインのスパニエルの一種。16世紀にフランスのルイ14世王朝で、上流階級にもてはやされた。

 

ロットワイラー

第2グループ(ピンシャー・シュナウザー、モロシアン犬種、スイス・マウンテン・ドッグ&スイス・キャトルドッグ、関連犬種)

特徴・性格
気立てが良く、落ち着いており、子ども好きで非常に忠誠心があり、従順で、素直に熱心に仕事をする。非常に用心深く周囲に反応する。外見は気取られず、素朴なふるまいは自信に満ち、しっかりし、恐れを知らない。また、力強さを感じさせ、高貴さを欠くことはなく、家庭犬、作業犬として最適。

歴史
最古の犬種のひとつ。家畜追い犬、護衛犬、警察犬などで活躍する。

 

オーストラリアンキャトルドッグ

第1グループ(シープドッグ・キャトルドッグ)

特徴・性格
鋭敏で、たいへん利口で、注意深く、勇気があって信頼がおける犬。キャトルドッグ(家畜追い犬)としての忠誠心と保護能力が強く、困難でも与えられた仕事を喜んでやり遂げる能力がある。他人には疑い深いが、ハンドリングに対しては従順でなければならない。

歴史
牧羊業の中心が英国からオーストラリアに移った1840年頃、スコットランドからスムースのハイランド・コリーを輸入して、これにダルメシアンやケルピーなどの血を加えてこの犬種を固定した。

 

※各犬種の特徴・性格は、株式会社インターズー出版の「最新犬種図鑑」より引用しています。

 

牧羊犬種が5犬種ランクイン

1~10位の中で、1位ボーダーコリー、3位ジャーマンシェパードドッグ、6位シェットランドシープドッグ、
9位ロットワイラー、10位オーストラリアンキャトルドッグが牧羊犬のハーディングドッグ(家畜を追い立てる役目)として活躍してきた歴史があります。

一般的に頭がよく人の命令をよく聞き、訓練性能が高い、と言われている犬種です。

 

 

頭の悪い犬ランキングワースト10

  1. アフガンハウンド
  2. バセンジー
  3. ブルドッグ
  4. チャウチャウ
  5. ボルゾイ
  6. ブラッドハウンド
  7. ペキニーズ
  8. ビーグル
  9. マスティフ
  10. バセットハウンド

 

アフガンハウンド

第10グループ(サイトハウンド)

特徴・性格
オリエンタルな表情が特徴。威厳があり、超然としていて、鋭い精悍さが見られる。人を見ても、気に留めていないようである。

歴史
古代エジプトでデザート(砂漠)ハウンドとして飼育されていた。その後、アフガニスタンに入り山岳犬となり、遊牧民によってガゼルやヒョウ、その他の獣猟犬として活用されてきた。

 

バセンジー

第5グループ(スピッツ&プリミティブ・タイプ)

特徴・性格
吠えないが無声ではなく、声高な笑い声をヨーデルの中間のような特別な声を出す。また非常に潔癖なのが特徴。利口で、独立心が強いが、愛情にあふれ、用心深い犬種である。他人に対してよそよそしいこともある。

歴史
中央アフリカ、コングのピグミー族が狩猟に使用していた。1937年以降、英米で飼育されるようになり、吠えない犬として世界中に知られるようになった。

 

ブルドッグ

第2グループ(ピンシャー・シュナウザー、モロシアン犬種、スイス・マウンテン・ドッグ&スイス・キャトルドッグ、関連犬種)

特徴・性格
判断力があり、力強く、活動的な印象。鋭敏で、勇敢。忠誠心があり、信頼できる。外見は怖そうに見えるが、愛情深い気質である。

歴史
英国で雄牛と戦われる競技に用いられていたことから人気を得て、1815年に競技が法律で禁じられるまで闘牛犬としてひたすら改良されてきた。ブルとは雄牛のこと。その後、熱心な飼育者によって体格や性格が改良され現在に至る。

 

チャウチャウ

第5グループ(スピッツ&プリミティブ・タイプ)

特徴・性格
静かで独立心が強い。誠実だが超然とした一面もあり、よい番犬になる。

歴史
約3,000年前から中国にいたとも、チベタン・マスティフとサモエドの交雑によって作出されたとも言われる。古くはそり犬として用いられ、狩猟犬や食用犬としても飼育された。

 

ボルゾイ

第10グループ(サイトハウンド)

特徴・性格
日常生活は静かで、バランスのとれた性格。鋭い視覚を持ち、かなり遠くまで見ることができる。獲物を見つけると、突然興奮し、反応も激しい。

歴史
かなり古い時代のロシア土着のサイトハウンド。13世紀頃はウサギ狩りをしていたが、やがて大型化され、オオカミ狩りも行うようになった。

 

ブラッドハウンド

第6グループ(セントハウンド&関連犬種)

特徴・性格
穏やかで安定した気質で、人に対しては優しく愛想がよい。ことに主人に対しては愛情深い。仲間の犬や家畜に対しても寛容。どちらかというと新調で頑固。ほめられたり叱られたりすることに敏感。吠え声はとても重々しいが、鳴きわめく犬ではなく。シカ、イノシシ狩り用猟犬、足跡追及犬、家庭犬として優れている。

歴史
ベルギーの修道院において狩猟犬として飼育されていた。13世紀頃になるとイギリスでの狩猟が娯楽として盛んになり、優れた嗅覚を持つこの犬の先祖が活躍した。

 

ペキニーズ

第9グループ(コンパニオン&トイ・ドッグ)

特徴・性格
ライオンのような外貌をし、鋭敏で、利口な表情をしている。怖いもの知らずで、忠実で、超然としている。臆病や攻撃的ではない。

歴史
紀元前の中国で、宮廷内で門外不出の犬として改良されてきた。その後英国へ持ち込まれ、英国内でも宮廷や貴族の間だけで飼育されていたが、ドッグシューに出陳されたことで人気犬種となった。

 

ビーグル

第6グループ(セントハウンド&関連犬種)

特徴・性格
快活なハウンドであり、臭跡をたどっておもに野ウサギ猟を行う。大胆で、すぐれた追跡能力、スタミナと決断力を持つ。用心深く、利口で、素直で、穏やかな性格。攻撃的えあったり、臆病であったりはしない。

歴史
ハウンドの中ではもっとも小さな犬。古い歴史を持ち、紀元前からギリシャでウサギ刈りに用いられていたハウンドの末裔といわれる。

 

マスティフ

第2グループ(ピンシャー・シュナウザー、モロシアン犬種、スイス・マウンテン・ドッグ&スイス・キャトルドッグ、関連犬種)

特徴・性格
大きく、頑健で、力強く、均整がとれている。骨格構成がしっかりしている。威厳と勇敢さを併せ持つ。性格は落ち着きがあり、主人に対する愛情が深く、護衛能力もある。

歴史
チベタン・マスティフを祖先犬とする非常に古い犬種。紀元前700年頃には野生馬とライオン狩りに使用されており、エドワード1世の頃に左官になったベア・ファイトで戦った闘犬でもある。軍用犬としても使用される。

 

バセットハウンド

第6グループ(セントハウンド&関連犬種)

特徴・性格
嗅覚で狩猟する古代犬の血統をもった忍耐強いハウンドで、パック(集団)猟の本能がある。低く、旋律的な吠え声をし、フィールドでは多大な耐久力を見せる。落ち着いており、愛情豊か。攻撃的でもなく、臆病でもない。

歴史
祖先は16世紀のフランスの赤シカ狩り用の猟犬にさかのぼる。その中の脚の短い犬同士を繁殖させて、フランス語で丈が短いことや足が短いことを意味するバセー(英語ではバセット)タイプのハウンドが作出された。

 

猟犬種が7犬種ランクイン

1~10位の中で、1位のアフガンハウンド、2位のバセンジー、5位のボルゾイ、6位のブラッドハウンド、
8位のビーグル、9位のマスティフ10位のバセットハウンドが猟犬として活躍してきた歴史があります。

サイトハウンドとしてグループ分けされているのはアフガンハウンド、ボルゾイ、
セントハウンドとしてグループ分けされているのは、ブラッドハウンド、ビーグル、バセットハウンドです。

ちなみに、バセンジーやチャウチャウが分類される第5グループ「スピッツ&プリミティブ・タイプ」のプリミティブとは、
「原始的な」「素朴な」という意味で、和犬も多くがここに分類されています。

 

 

牧羊犬と猟犬はどう違う?

牧羊犬種であるボーダーコリー、シェパード、シェルティ、ロットワイラー、オーストラリアン・キャトルドッグの性格について、
ボーダー、ロットワイラー、オーストラリアン・キャトルドッグについては「従順」と書かれています。
シェパードについても「訓練しやすい」、シェルティについても「主人に対してよく反応を示す」とあります。

図鑑に書かれている犬種の特徴っていうのは必ずしも正しいわけじゃないんだけど、
この犬種を作り出して、繁殖させてきた人間たちが「どういう目的を持って」「この犬種に何を求めて」
繁殖させてきたかはよくわかります。

つまり、これらの犬種は、人の言うことを聞きやすく、命令に従順な性格であることを求められて作られた犬種ってことです。

 

猟犬のうち、サイトハウンドであるアフガンハウンドは「人を見ても気に留めていないよう」とあり、
ボルゾイもその記載内容から一度獲物にロックオンしたら他のことが気にならない性格なんだろうってわかります。
セントハウンドであるバセットハウンドは「頑固」と言われ、ビーグルも「決断力がある」って言われてます。
バセンジーも「独立心がある」性格だって書かれてますね。

牧羊犬が人の言うことをよく聞いて従順な性格が多いのに対して、
猟犬は自分で考えて判断する力が強いことを求められて作られ、繁殖されてきたということです。

 

その違いは、牧羊犬種と猟犬種の仕事内容の違いにあるんです。

 

牧羊犬の仕事内容と求められる資質

牧羊犬は大きく分けて2つのタイプがあります。

家畜に溶け込んで護衛をするガーディアンドッグと、散らばる家畜の群れをまとめて誘導するハーディングドッグです。
一般的に牧羊犬として広く認識されてるのは、羊を追いかけるハーディングドッグですよね。
頭が良い犬ランキングの1位と6位、10位にランクインしている犬種も、このハーディングドッグです。

 

牧羊犬の訓練をする上で、訓練の成果は人間側の指導力、判断力に左右されると言われます。

そして犬には、いかに正確に人間の出す指示を理解し、その通りに実行することができるかが求められます。

実際に牧羊犬として働く前には羊飼いとマンツーマンでしっかりと基礎訓練をして、牧羊犬として覚えておかないといけない指示と、
その指示が出たらどういう動きをするのかを教わります。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

人の命令に従い、一緒に仕事をすることを目的として作出され、その能力が高い犬を選んで交配を重ねられて今に至るので、
人とのコミュニケーション能力が優れているのは当然ですよね。

 

人間とコミュニケーションをとって命令を聞くことが目的だったので、命令されることにも耐性があるし、多少意に沿わないことをさせられても我慢がきくんです。

でも、我慢に我慢を重ねていっぱいいっぱいになって、ある日突然(と多くの飼い主は思うようだけど)攻撃に転じる牧羊犬種はいっぱいいます。

 

牧羊犬種だから闘争本能が低くて温厚なわけじゃなくて、命令をよく聞くことを目的に作出された犬種であるため、
ある程度であれば命令にも耐性があり我慢がきくけど、決して人に攻撃的にならないわけじゃない、ってことです。

また、頭がいいと言われるのも、人間の命令を聞く犬こそ賢いって思われがちな今の考え方の中で、
もともとそれを仕事としていた犬であり、人とのコミュニケーション能力が高いがゆえに
人間の言うことや雰囲気を察するのが得意ってだけのことです。

 

牧羊犬種は神経質?

批判記事の中にはこんな記載もありました。

 

問題が出るとしたら、あまりに神経質なために極度の怖がりやコミュ障になってしまう個体がちょいちょい出てくる感じでしょうか。

 

牧羊犬に怖がりやコミュ障が多いっていうのはあるけど、それはこの犬種がもともと抱えている問題じゃなくて、
飼い主の接し方やそれまでのトレーニング内容に問題があるって場合がほとんどです。

 

日本で牧羊犬といえば、やっぱりボーダーコリーやシェルティ、それかコーギーとかだけど、
「牧羊犬を飼うのは大変だからしっかりトレーニングをしなければいけない」って思う飼い主さんは多いです。

そこで、「しっかりトレーニング」っていうのをやってしまうと、我慢がきく犬種だから我慢に我慢を重ねて、
ギリギリまで我慢した結果、人間への不信感を抱きちょっとしたことでビクビクする、神経質で怖がりで、
コミュ障な、典型的なストレス犬になってしまうんです。

 

子犬のころから神経質な子もいるけど、そういう子は親(特に母犬)がすでに「しっかりトレーニング」をされて、
神経質でストレスを抱えているってことが多いです。

牧羊犬種っていうのは人とのコミュニケーション能力に優れて、飼い主の表情や声の調子からちょっとした変化を感じ取り、負の感情にも敏感です。

そういった意味では、ストレスに弱く繊細な犬種だとも言えます。

 

猟犬の仕事内容と求められる資質

ここでは頭の悪い犬ランキングにランクインしている、サイトハウンドとセントハウンドについてお話します。

サイトハウンドは、ハードドッグやセントハウンドと違って、鉄砲がない時代から猟犬として仕事をしてきました。
つまり、獲物を見つけ、電光石火のごとき俊足で追い、捕らえ、とどめを刺すところまで、全てが仕事だったんです。

獲物は生息域や原産国の生態系によって違うけど、主なターゲットは野ウサギやシカなどの獣です。
他にも、地域によってはガゼルやヒョウなどの大型の獲物も狩っていました。

 

猟の仕方は、優れた視覚で獲物を見つけ、ロックオンし、追いかけて、捕らえてくるところまで全てです。
ここまで人間の出る幕はありません。放たれた犬は獲物を追って何十kmを走るし、あっという間に人間の指示なんて届かないところまで走り去ってしまいます。

狩りの全てを自分で考えて行うので、独立新や判断力があって、咄嗟の決断力に優れています。
そのため、人間の言うことを意に介さないのでわがままだって思われてしまうことも多く、人間の命令をよく聞く犬こそ賢いって考え方の中では
「頭が悪い」「訓練性能が低い」とか言われちゃうんですよね。

命令に従うことを目的として作られた犬種ではないし、牧羊犬種のように命令に従順ではないのは当たり前だし、
命令されたり意に沿わないことをさせられることへの耐性や我慢がないんです。

 

セントハウンドは、獲物のにおいを探し、追跡し、追い立てることが仕事の犬です。
とどめは鉄砲を持った人間が刺すので、捕らえることは仕事内容じゃありません。

サイトハウンドのような俊足は求められてないかわりに、何十kmもひたすら獲物を追跡しつづけるだけのタフさ、
頑固さ、集中力、しつこいくらいの執着心、粘り強さが求められます。

猟師たちを先行して獲物を見つけるため、嗅覚を使っての探索、獲物が寝床に逃げ込んだ時には吠えて、
ハンターが来るまで足止めするなどの行動は本能で行います。

なので、サイトハウンド同様、独立心があり、よく言えばマイペースです。
自分の考えをしっかり持っているので、飼い主の命令が意に沿わない場合は頑として受け付けない頑固さもあります。

サイトハウンドとセントハウンドに共通しているのは、自分の意思で仕事を行う犬種であり、独立心があり、
人間の命令じゃなく自分の判断を重要視するってところです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

つまり、人間の命令を聞くことを重要視されて作られた犬種じゃないんです。

 

なので、無理に言うことを聞かせようとすると反抗的になるのは当たり前だし、それを続ければ自分の身と心を守るために攻撃に転じるのが、
牧羊犬種よりも早いだけのことです。

猟犬は闘争本能が高くて頭が悪いなんてことはなく、独立心が強いので無理に言うことを聞かせようとすることで反抗的で攻撃的になり、
自分の考えを優先するので人間の命令をなかなか受け付けない、ってことです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

よくね、こういう犬種を飼っておきながら「うちの犬は全然人の言うこと聞かない」とか文句言う飼い主いるけどさ、当たり前だろって思うよね。自分の飼ってる犬種のことなんも知らんなこの人って。

 

 

歴史の違いを理解しよう

牧羊犬と猟犬、ひとくくりに「頭が良い」「頭が悪い」と言われてランキング化されちゃってるけど、
この2つの犬種にはそれぞれ違う内容の仕事で活躍して、違う資質が求められ、違う目的で繁殖が繰り返されてきた歴史があります。

その違いを理解すれば、一概にどっちが頭が良い、頭が悪いとは言えないはずです。

 

牧羊犬だから闘争本能が低く温厚で頭が良い、猟犬だから闘争本能が高くて攻撃的で頭が悪いなんて比べないで、
牧羊犬はこう、猟犬はこう、とそれぞれの特徴や性格、歴史を理解してあげて下さい。

問題解決能力についても、人に頼りがちな牧羊犬に対して、猟犬は自分で最後まで解決しようとあの手この手を試すとか、
それぞれ個性があることがわかるし、そういう個性が面白いんだって思います。

 

 

犬種ごとにしつけは必要?

こんな風に、この犬種とこの犬種はここが違うんだって言うと、
「じゃあやっぱり犬種特性に合わせたしつけが必要なんじゃないの?」
って言われることもあります。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

だけど、それでもわたしは犬種特性はあてにならないし、犬種特性にのっとったしつけっていうのは必要ないって思うんです。

 

相談を受けている中に、サイトハウンドに分類されるサルーキの飼い主さんから、
道行く小型犬にロックオンしてしまって困っている、という内容のものがありました。
トレーナーに相談したら「この子はサイトハウンドだから、それは本能。ロックオンしたら叱るように」と言われて、
そうしけどどうもうまくいかず、よけいに興奮させてしまったとのことでした。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

本能なのに叱ってやめさせろっていうのもおかしな話だよね。

 

小型犬や他の犬にロックオンし、追いかけようとするのは何もサイトハウンドに限ったことじゃないんです。
ストレス行動だったり、社会化不足だったり、過去に他犬から攻撃されたり、攻撃まではいかないけど吠えられたとか嫌な印象を持っていることが原因とも考えられます。

このサルーキちゃんの場合は、散歩時間が不十分で、ただ淡々と舗装された道路を歩くだけっていう散歩内容からくるストレス行動でした。

なので、散歩時間を十分に確保してもらって、散歩場所も舗装道路じゃなくて草があってにおい嗅ぎができる場所にしてもらい、
また他の犬とはすれ違わないようにしてもらうことを徹底してもらいました。

すると、他の犬へのロックオンがだんだんなくなって、家で暇さえあればボール投げを催促してたのもなくなって、
1日に数回ボールを転がしてあげれば満足するようになったそうです。

 

このケースに限らずだけど、犬種特性と問題行動っていうのは切り離して考えたほうが解決が早いことが多いです。

犬種特性っていうのは、犬と暮らす上で確かに知っておかないといけないことだし、知っておいて損はないと思います。

でも、それをしつけに利用しようとすることで、「この子はこの犬種だからこういう性格」って思いこんでしまうことがとっても危険です。

 

それにわたしは、犬と暮らす上で大事なのはまず、しつけよりも犬の意思を尊重した接し方をして良好な関係を築くことだって考えています。

犬種によってこれを変える必要はありません。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

人間も国や地域によって独自の文化や習慣、考え方があるけど、相手を尊重するっていう基本的なことは変わらないよね。

 

犬も同じだって、わたしは思ってるんです。

 

 

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コメント

  1. たにこ より:

    いつも記事参考にさせていただいてます。
    おかげさまでやんちゃ坊主だった愛犬の柴犬は私が本読んでるとひたすら寝ててくれるのですが、たまに退屈そうにしているようにみえます。

    こういう時にすこし頭を使ったゲームをしてあげるのはアリでしょうか?
    それとも本犬が構ってと言ってきてくれるまではそっとしておくべきでしょうか?瀧沢さんが普段どうされてるか教えていただけると嬉しいです。

    • 瀧沢かいるー より:

      たにこさま

      コメントありがとうございます。
      柴ちゃんが寝てくれるようになったようでよかったです。
      そういう話を聞くと嬉しくなります。

      散歩できちんと犬に必要な刺激を得られていれば、退屈するということはないのですが、
      日常の中に頭を使うゲームを取り入れるのはとても有効的です。
      ただし、興奮させるような遊びではなく、うちでよくやるのはおやつを隠すとか、
      知育玩具を使うとかいうものです。
      あまり難しいと犬もイライラして逆効果なので、はじめは、おやつを隠すならちょっとクッションをどければ見つかるところとか、
      知育玩具におやつを入れるならすぐちょっとひっくり返せばおやつが出てくるようにしておくとか、
      簡単にしておくといいです。
      時間はだいたい15分くらいです。
      できることが増えると犬も楽しいし、人も見てて楽しいのでおすすめです。

      • たにこ より:

        お返事ありがとうございます。
        散歩は時間の確保と出来るだけにおいかぎのできる草の多い場所を選ぶことを心がけてはいますが、街中なのですこし満足度低いのかもしれません。

        知育玩具(コングなどですよね)はまだ取り入れたことがないのでやってみようと思います!
        これからも更新楽しみにしています^^

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