犬を捨てるのってどんな人?あなたは当てはまってない?




動物福祉

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去年、河原で助けた犬を、安楽死させたことがあります。

明らかに捨てられたことがわかる状態で、胸には乳腺腫瘍がはじけて化膿した穴が開いてウジが湧き、
乳腺腫瘍はガン化していてあちこちに転移して生きているのが不思議なくらい。

捨てられる前から飼育放棄されていたようで、衰弱しきっていてどうやっても助かる見込みがない。

 

そんな状態の子を保護し、最終的に、わたしと、一緒にいた友人とで安楽死させることを決めました。

この子はきっと、もともと飼育放棄されていた子が、病気になったことで捨てられてしまったのだと思います。

ではいったい、どんな人が捨てていったんでしょうか?

 

 

犬が捨てられる理由

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

この犬のように、病気になったから、という理由で捨てられる犬は、実はけっこう多いようです。

 

一番多い理由は、飼い主の状況の変化、つまり転勤などによる引っ越しで、引っ越し先が犬を飼えない場所だったとか、そういう理由だそうです。

そして次が問題行動で、間違った飼い方をしてしまったがために、噛みついたり吠えたりするようになって
手に余るようになってしまい、保健所に持ち込むというパターンです。

 

ひと昔前まで多かった望まない出産っていうのは、今では少なくなっているそうです。
都市部では今や犬を飼ったら避妊・去勢をするのが当たり前になっているので、ほとんどないそうなのですが、
これが田舎のほうだと少し変わって来ます。

今はなくなったけど、わたしが小学生くらいの頃には、うちの近所は毎年のように子犬や子猫が捨てられてたし、
子犬は近所の子供たちが連れ帰ってそのまま飼ったり、学校でもらってくれる友達を探すのが当たり前でした。

子猫に関しては、当時うちの近所は猫のたまり場のようになってたので、ある程度だれかが育てたら(死んでしまうことがほとんどだったけど)、
放し飼い状態でいつの間にか地域猫たちの仲間に加わってました。

 

 

「望まない出産」は飼い主の知識不足が原因

望まない出産について、はじめは望んでいたのに生まれたら望まれなくなってしまった、ということが起こります。

犬の妊娠・出産についてなんの知識もない、生まれたら生まれたで労力も時間もかかる、費用もかかる
ってことがわかっていない飼い主が、愛犬の子ども見たさに産ませ、産ませたはいいけど子犬のもらい手が見つからず、
飼いきれなくなって持ち込まれるパターンです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

のんちゃんもこれと全く同じパターンで、6頭兄弟全員、生まれて1ヶ月もたたずに保健所行きになるところでした。

 

遺伝病についての知識もなく、生まれた子犬に何らかの遺伝性疾患があり、それが原因でもらい手がなく、
飼い主も面倒が見切れなくなってしまうってこともあります。

また、捨てるまでいかなくても、無理矢理もらってもらうということもあるので、これも問題ですね。

もらわれてった先で遺伝性疾患が見つかって、その結果捨てられるってこともあります。

病気の子のケアは大変なので、放置虐待されるかもしれません。

 

ブリーダーに依頼して愛犬を繁殖させてもらったという飼い主さんもいるけど、そのブリーダーだって怪しいものです。
ブリーダーになるためには特に必要な資格もないし、登録さえしちゃえば、だれだってブリーダーと名乗れるんだから、
そのブリーダーがちゃんと遺伝病や疾患について勉強しているかどうか、純血種が抱える問題について認識しているかどうか、わからないですよね。

専門知識を持ったブリーダー以外は繁殖禁止にしないと、あまりにも多すぎて居場所がなくあふれかえっている犬猫の福祉を向上させるなんて、とうてい無理な話です。

知識のない人がむやみに繁殖させない、そして愛犬には問題がない限り、きちんと避妊・去勢手術をしましょう。

【遺伝病についてはコチラ】
犬の繁殖と遺伝病の問題!まずは感心を持つことから始めよう

【あわせて読みたい】
こんなブリーダーはやめておこう!ブリーダー見学記録(実体験)

 

 

どんな人が犬を捨てるの?

犬にかける費用と、犬への関心の程度は比例しているというデータがあります。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

つまり、犬にしっかり必要な費用をかけている人は、犬への関心も高いということです。

 

わたしは学生時代、保護犬のシェルターを運営している講師を手伝って、東京周辺の地方都市の動物愛護シェルターに
犬の引き出しに行っていた時期がありました。

そこで何度か、飼い主の手によって捨てられに来る犬たちを見たことがあるけど、そういった犬たちはボロボロのドロドロ、毛もボサボサでからまって毛玉になって、
ほとんどケアされていないって子が多かったんです。

 

それなりにお金をかけている人たちが持ち込むっていうケースは、愛護センターの人によればかなりまれなことみたいです。

最近では大型犬でもかわいい服を着せて、毎月きれいにトリミングしている飼い主も多いけど、そういう人たちがどんな理由であれ
犬を持ち込むっていうケースはかなり少ないってことです。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

ただし、お金をかけているからといって、動物に福祉に十分配慮しているかといえば、
そうともいえないことが問題ですが。

 

トリミングや服にかけるお金をもっとしつけに回して、もっと散歩やコミュニケーションに時間を使ってあげればいいのにって思うことがあります。

 

犬にお金をつかわないと当然、感心も薄くなるだろうし、関心が薄いと愛情も薄くなるんです。

愛情がないと、引っ越しで連れて行けないとなった時にも簡単に手放すだろうし、子どもの進学や親の介護でお金がかかるとなった時にも、
犬に少しでもお金をかけるのが嫌になってしまって、捨てるんです。

他にも「大きくなったらかわいくなくなった」とか、「飽きたから新しい動物を飼いたい」とか、「噛むようになった」とか、
そういうことを言って犬を捨てる人は総じて犬への関心=愛情が薄いんです。

 

「望まない出産」で捨てる人たちについてもそうです。
かわいい愛犬の子犬が見たいと産ませたはずなのに、いざもらい手が見つからず、邪魔になると簡単に捨てるのは愛情がないからです。

動物愛護法の改正で、飼い主にはペットの終生飼育の責任があると明記されました。
それなのに、いまだに保健所に犬を持ち込む飼い主になんの罰則もないっていうのはおかしな話ですよね。

 

 

犬は飼い主を選べない

  • 犬にかける十分なお金がない人。
  • 犬への関心が薄い人。

なんとなく、犬を捨てるのってこんな人なのかなって思います。
もちろん、これだけが原因ではないとは思うけど。

 

自分がどんな生活をするか、人間は自分で選ぶことができるけど、犬の場合は自分の生活そのものが飼い主の手に委ねられています。

もっと質の高い生活がしたくても、なんの努力もしようがないし、犬は飼い主を選べません。

今の飼い主が嫌になったら、人材派遣会社みたいなところに電話して、新しくもっといい飼い主を派遣してもらえればいいんですけどね。

 

犬の生活の質向上のためには、飼い主に正しい知識があることが必要不可欠です。

犬を飼う場合は資格制にしたり、飼う前に必ず講習会に参加しなければいけないとか、そういう制度を設ける必要があるのだと思います。

そして、犬を保健所に持ち込む飼い主には厳しい罰則が必要です。
新しい飼い主が見つかるまでにかかる費用を、捨てた飼い主持ちにするとか、一度でも犬を捨てた人は資格をはく奪されて二度とペットを飼えないようにするとか、
アメリカのアニマルポリスのように、動物の飼い主について問題があると通報されたら向かって、場合によってはその場で逮捕し、
ペットを飼い主から取り上げて保護できるようにするとか。

 

瀧沢かいるー
瀧沢かいるー

もっと犬や動物たちのことを考えて法制化していかないと、日本はいつまでたってもペット後進国のままです。

 

そしてわたしたち飼い主も、犬のほうから選んでもらえるような飼い主にならないといけないですね。

 

 

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