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前回の記事で、子犬が育つ環境がその後の子犬の一生を左右するってお話をしました。
現代日本の一般家庭で育っている犬は、ペットショップとかブリーダーとか、保護団体とか、
どこからお迎えしたかは別として、そのほとんどが「ブリーダー」出身です。

今回は、こんなブリーダーから子犬をお迎えするのはやめましょう、というお話をします。
ちょうど去年の今頃のことだったと思うんですが、千葉県に行きました。
何をしに行ったのかっていうと、千葉にいる友人がブリーダーから子犬を迎えたいというので、
目星をつけたブリーダーの見学に付き合って欲しいというので、一緒に行ってきたんです。
「飼いたい犬種がいるの?」と聞くと、
「特にこれっていう犬種はないけど、小型犬からボーダーコリーくらいまでのサイズで、
ネットで見ていいと思ったブリーダーさんのとこから迎えたい」とのこと。
ブリーダーじゃなく保護犬を迎えたらどうかと言うと、それも考えていくつかの保護団体に問い合わせたけど、
単身者だということで断られてしまったんだとか。
いまだに「単身者不可」としてる保護団体は多いけど、単身者が犬を捨てる割合が高いっていう正確なデータは出てません。
「単身者は引っ越しも多いだろうし、金銭的に家族暮らしよりも劣ってるから、
何かあった時に犬を手放す人が多いんじゃないか」っていうのは全くの思い込みなんだけど、
残念ながらなかなか誤解は解けませんね。
譲渡してくれる団体がないなら仕方ないなと、友人に付き合ってブリーダーの見学に。
その日、見学したブリーダーは二つ。
人気小型犬種のチワワとトイプーを泉門に繁殖してるブリーダーと、
ボーダーコリー専門のブリーダーです。

結論から言うと、友人はこのどっちからも子犬は迎えないことに決めました。
現在、日本には数えきれないくらいのブリーダーが乱立してるけど、
よっぽど善良なところじゃない限り、環境はこの二つと似たり寄ったりなんじゃないかなって思います。
今回は、見学したブリーダーの状況について感じたことをお話します。
目次
人気小型犬種のブリーダーの状況
まずはじめに見学に行ったのは、チワワとトイプーの人気小型犬種を繁殖するブリーダーです。
事前にそのブリーダーのブログを読むと、ブリーディングを行っているのは30代後半の女性で、
幼い子どもを3人抱え、繁殖用とは別にラブラドールを1頭飼っているという状況でした。
チワワとトイプーあわせて、25頭もの繁殖犬がいました。
散歩されてない繁殖犬たち
自分で飼っているラブラドールと繁殖犬をあわせてどうやって散歩してるんだろうと思って聞くと、
案の定、散歩はしてなくて庭に放しているんだそうです。
確かに庭は広くて、犬たちが駆け回る十分なスペースはあるけど、どんなに広い庭がある家でも犬には必ず散歩は必要です。

どんなに広い庭であっても犬にとってはそこが家であって、ずっと家にいると新しい刺激を得ることが出来ないんです。
なので、家の敷地の外に連れ出して、新しいにおいを嗅がせて刺激を与えてあげる必要がどうしてもあるんです。
山や森をまるまるひとつ所有してて、そこに犬たちを放し飼いにしてるっていうなら話は別だけど、
少し広いくらいの庭では犬の欲求を十分に満たしてあげることは出来ません。
にも関わらず、多くのブリーダーは繁殖犬を満足に散歩させてません。
愛犬であるラブラドールは一応毎日散歩させてるとのことでしたけど、
それでも15~30分くらいとのことなので圧倒的に散歩時間が短いです。
繁殖犬たちは、一度も散歩に連れていってもらったことがない子もいるそうです。
遺伝性疾患の知識がないブリーダー
話を聞くと、この不況にも関わらずチワワやトイプーは相変わらず人気犬種の上位でどんどん売れるので、
どんどん繁殖させているそうです。
見学に行った時はちょうど子犬はいなかったんだけど、妊娠中の雌犬が4頭もいました。
なにげなく、「超小型犬は先天性疾患が多いから大変ですよね」って聞くと、
「???」
って不思議そうな顔。
「先天性疾患って病気のことですか?みんな元気そうなので大丈夫ですよ」
なんて言うんです。

泉門、膝蓋骨脱臼、心臓病、水頭症、いくつか病名を挙げてみたけど、全く知らないみたい。
先天性疾患について全く知識のない状態でブリーダーをやっているのに驚いたけど、
現行の動物愛護法では犬に対して専門的知識がなくっても繁殖を行い、
ブリーダーを名乗ることが出来てしまいます。
なので、このブリーダーには全く知識はないんだけど、法に則った合法的な行為なので、何の罪にもならないんです。
攻撃的な親犬たち
親犬たちについて聞くと「とってもいい子たちなんですよ~」って言ってたけど、
目の前で繰り広げられている犬たちのギャウギャウを見ているととてもそうは思えませんでした。
繁殖犬たちを庭に出してもらった状態を見たのですが、どの子もみんな興奮していてストレスレベルが高いんです。
いくら広い庭とはいえ25頭もいればパーソナルスペースは十分じゃないし、
あちこちで小競り合いが起き、みんな落ち着きがなくて大人しく寝そべっている子っていうのは1頭もいませんでした。
すれ違いざまに相手を噛んだり(空噛みじゃなく本気噛み)、マウンティングしたり、他の子の背中に前足をかけたり、
そのたびにギャウギャウのケンカが起きていました。
ブリーダーはそれを止めるでもなく「いつのもことなので~」と放置。
もうじき出産予定の雌犬も見せてもらったけど、その子たちも同じように攻撃的でストレスレベルが高い上に、
ストレスからか毛がパサパサしていて健康状態も悪いように見えました。

しかも、よく見ると中度の膝蓋骨脱臼で大きめの泉門まであります。
この時点で「おいおい…」と呆れてしまい、「ここはやめたほうがいいよ」って友人に言ったら、
「言われるまでもないわ」って言ってました。
ここでは子犬は迎えないことにしました。
ボーダーコリーのブリーダーの状況
次に行ったのはボーダーコリーのブリーダーです。
千葉にはけっこうボーダーコリーのブリーダーも多くて、わたしたちが見学に行ったところもけっこう有名なところで、
ブリーダーの子犬情報にもよく掲載されているのを見かけます。
繁殖犬も、雄2頭に雌4頭と少な目ではありますが、とても毎日は散歩には行けない頭数です。
ちょうど生後1ヶ月半になるボーダーコリーの子犬がいるというので見せてもらいました。
子犬がいるのに不潔な環境
まずは犬舎を見せてもらいたかったんだけど、今は人がいないから見せられないとのこと。
この時点でちょっと怪しいなと思いつつ、犬舎脇の子犬がいる建物に案内されてそこに子犬を連れて来てくれることになりました。
子犬がいるっていうのに室内はかなり汚いし、散らかってて掃除が行き届いてないし何より臭い。
学生時代、たくさんの犬がいて、汚くて臭いブリーダーは、まずやめるべきと教わったことがあります。
たくさんの犬がいても犬のことを考えるブリーダーなら、犬がいる場所をしっかり掃除して清潔に保ってるはず。
だから汚くもないし臭いもしない。
犬がいて汚くて臭いのは当たり前ではなく、そのブリーダーが犬のことを考えていない証拠なのです。

この時点で、「ああここはヤバイかもなあ…」って思いました。
1ヶ月で親から離される子犬たち
そこに子犬を連れてきてくれたんだけど、なんと、5頭一緒に狭いケージに入った状態で連れてこられました。

ぎゅうぎゅうに押し込まれて、不安そうにキューキュー泣いてとってもかわいそうでした。
ついでに父犬と母犬にも会わせてもらいました。
父犬はなぜか外に停めてあった車の中のバリケンから出てきたんだけど、
地面に降りるなりせわしなく動き回って、息も荒く目も血走って、落ち着きがありません。
訓練系の何かの賞をとっていると聞いて納得しました。
訓練犬特有の落ち着きのなさと興奮が顕著に出ています。
母犬も同様に落ち着きのない動きをしていて、よく見ると毛がパサパサで尻尾の毛が禿げています。

皮膚炎や寄生虫ではないとのことなので、多分ストレス性のものでしょう。
子犬は普段は母犬と一緒にいるのかと聞くと、授乳の時だけ一緒にしてあとは別にしているそうです。
何でそんなことしてるのかと聞くと、訓練性能を高めるために早めに親犬と離して人間と一緒にいさせた方が、
人間の言うことをよく聞くようになるからなんだとか。

いったいだれがそんなこと言ってるんでしょうかね。
なんでこんな不自然なことをするのか不思議でなりません。
子獣は時期がきたら少しずつ、自然に親離れするものです。
その時期を待ってあげれば、親の愛情とケア、そして教育を十分に受けた、安定した犬になるのに。
そんな犬は人間のもとに迎えられても、とっても暮らしやすい犬です。
生後3週齢以降の社会化や人間ルールの教育は、子犬を親元においたままで、ブリーダーがやってあげればいいんです。
アニマルプラネットではそういう様子がよく見られます。
先日アニマルプラネットの番組に登場していたブリーダーは、子犬は全て生後3ヶ月まで親元で育ててから譲渡するとのことでした。
そこの子犬たちはみんな落ち着いて、適応性も高い子たちでした。
親犬と一緒に子犬が呼び戻しの練習をしているシーンもあります。
繁殖犬の頭数も、日本のように何十頭と抱えるんじゃなく、雄雌1頭ずつ、多くても雄1頭に雌が2頭で、
毎日散歩に連れていってもらえています。
落ち着いた親犬のもとで育てば、子犬も落ち着いた子になります。
それを、なんであえて親元から引き離して、将来問題行動のリスクが高まるようなことをするんでしょうか。
「採算」だの「競技会入賞」だの人間のエゴが見え隠れしています。
結局、ここでも子犬は迎えないことにしました。
善良なブリーダーというのはあるのだろうか?
その日見学したブリーダーは、いずれもネットでは評判のいいブリーダーでした。
でも、実際に見学に行くとその環境の悪さっていうのはよくわかります。

帰り道、友人と話したんだけど、善良なブリーダーなんてものがこの日本に果たしてあるのでしょうか。
のんちゃんをお迎えする前、ブリーダーから迎えることも考えていた時、
ネットで知り合ったボダ飼いさんが「ここはいいよ!」と絶賛していた、
宮崎県にあるボーダーコリーと小型犬種を扱っているブリーダーに見学に行ったことがあります。
年配の女性がほぼ一人で切り盛りしているブリーダーだったんですけど、
ボーダーコリーの繁殖犬が当時5頭に、小型犬の繁殖犬が4頭という状態でした。
確かにホームページには取り扱っている犬種に対して、そのブリーダーさんの思いとか、
遺伝病をなくしたくてしっかり勉強したこことかが書かれていました。
特に、ボーダーコリーの遺伝病である「CL症」の因子がクリアである親犬しか繁殖に使ってないっていうブリーダーさんは、
そことあと2か所くらいしか調べた限りではなかったくらいです。
でも、繁殖犬はあわせて9頭もいて、おまけに子犬までいる状態。
とても年配の女性一人で散歩に連れていける頭数ではないし、散歩は毎日数頭ずつローテーション、行かない日もあるとのことでした。
幸い、敷地はとても広かったので、犬たちがそれぞれパーソナルスペースを十分保てるくらいの広さがあり、
散歩に行けないというストレスはそれほどでもないようでした。
でも、先ほども言ったようにどんなに広い敷地だろうと犬には必ず散歩が必要です。
ブリーダーさんは犬たちに対してとても愛情深かったし、
犬種に対する知識も考え方もしっかりしていることが話していて伝わって来ました。

でも、やっぱり自分ひとりで手に負えない頭数の繁殖犬を抱えているという時点でわたしとは考え方が合わず、
結局そこからお迎えするのはやめました。
ブリーディングは、ヨーロッパのように「金儲け」とは切り離したところでやらないと、動物福祉がないがしろにされます。
日本にも良心的なブリーダーというのはいるんだろうけど、わたしは本当の意味での「善良なブリーダー」というのはいまだに見たことがないです。
ブリーダーを見学出来たのはとてもいい経験になりました。
友人はブリーダーから迎えることも諦めたそうなので、のんちゃんを紹介してもらった学生時代の恩師に話しをしておき、
友人に合いそうな子がいたら紹介してあげて欲しいと頼んでおきました。
半年ほどして、飼育放棄された小型犬ミックスを紹介され、お迎えしたそうです。
「犬を飼いたい!」という衝動に駆られて、安易に決めなくてよかったなって思います。
あなたも、衝動買いはしないで、ブリーダーから迎えようと思っているならまずは見学してみて下さい。
子犬がどんな環境で育っているのかを把握し、その環境で育った子犬には良くも悪くもどんな影響が出るかをよくよく考えてみましょう。
ブリーダーにしっかりとした知識があるかも大事です。
それを確認するためには飼い主さん側にもある程度知識が必要なので、
お迎えしたい犬種について、先天性疾患や遺伝病についてしっかり勉強しておきましょう。

この記事が、ブリーダー見学をする際の参考になれば嬉しいです。
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