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わたしはボーダーコリーが好きすぎて、22歳の時に、
女アパート一人暮らしでボーダーコリーののんちゃんと暮らし始めました。
以前、のんちゃんを交配に使わせて欲しいと頼まれたことがあります。
ブリーダーではなく、近所に住んでた雄のボーダーコリーの飼い主さんからでした。

もちろん断りましたよ。

なんでですか?

なぜならうちののんちゃんは、CL症のキャリアだからです。
ボーダーコリーの飼い主さんなら知っておかなければならない、
ボーダーコリー特有の遺伝性疾患「CL症」。
今日はその「CL症」について詳しくお話します。
目次
「CL症」とは
セロイドリポフスチン症といって、ボーダーコリー特有の遺伝性疾患です。
CLのボーダーコリーは、細胞老廃物を分解する酵素をつくる遺伝子が欠けています。
そのため、細胞内に老廃物がたまって、やがて細胞が破裂してしまいます。
中でもNCL(神経細胞CL症)は脳細胞が破壊されていきます。
脳細胞は一度破壊されると再生不可能で、しかもボーダーコリーはもともと脳を強化された犬種なので、
病気の進行がとても速いんです。

海外から入ってきたボーダーコリーにこの病気の因子を一つだけ持った個体がいて、
そこから日本中に広まったと言われています。
発症時期と症状
生まれた時、CLの子犬は見た目にも異常はなく、正常な個体と同じように
すくすくと育つので、発症するまでCLだとはわかりません。
だいたい生後1年から2年くらいの時期に発症します。
症状
はじめは人間でいう認知症のような症状が現れ、病気が進行すると、
運動障害や視覚障害が現れます。
初期症状
- 意味もなく走り回る
- 徘徊する
- 見慣れたものを怖がる、怯える
- 触られることに過剰反応する
- 急に噛む
- いつまでも吠える
- 急に狂暴になる
- トイレを失敗する
- 呼んでも反応がない
- 異常に執着する
中期症状
- ふらつく
- 歩けない
- ジャンプ出来ない
- 立てない
- 膝が曲がらない
- 階段が昇れない
- 段差が乗り越えられない
末期症状
- 物にぶつかる
- 方向感覚を失う
- 錯乱する
- 音に敏感になる
- 視力が落ちる
- 失明する
発症条件
CLは病気の因子を二つ持っていることで発症します。
病気の因子をいくつ持っているかによって「クリア」「キャリア」「アフェクト」に分けられます。
クリア
病気の因子を持っていない。
発症もなく、交配させても心配ない個体。
キャリア
因子を一つだけ持っている。
発症はないが交配には使ってはいけない。
アフェクト
因子を二つ持っている。
CLを発症し、交配にはもちろん使ってはいけない。
アフェクトが生れる確率
クリア×クリア
生まれる子犬は100%クリアの個体。
キャリアやアフェクトが生れることはない。
クリア×キャリア
クリアが生れる確率は50%、キャリアが生れる確率も50%。
アフェクトが生れることはない。
クリア×アフェクト
子犬は100%キャリア。
アフェクトは生まれないが、クリアも生まれない。
キャリア×キャリア
25%の確率でアフェクトが生れる。
クリアが生れる確率は25%、キャリアが生れる確率は50%。
アフェクト×アフェクト
100%の確率でアフェクトが生れ、子犬は全頭CLを発症する。
キャリアでの繁殖は許可されている
ご覧のように、片親がクリアであれば、片親がキャリアやアフェクトでも子犬にアフェクトは生まれないんです。
なので、ブリーダーは片親がクリアであればもう片親がキャリアでも繁殖が許可されているんです。
うちののんちゃんをお迎えする時、色んなブリーダーに問い合わせをしたんですけど、
両親ともにクリアの個体で繁殖してるっていうブリーダーは三つしかありませんでした。
さすがにアフェクトの個体を使ってるブリーダーはいなかったけど、父親がクリアで、
母親がキャリアもしくは検査してないっていうブリーダーは多かったです。

なんで?って思いません?
だって、こんなことしてたらいつまでたってもCLはなくならないじゃないですか!
確かにキャリアの子は発症はしないけど、病気の因子はなくならないんです。
だからわたしは、クリア同士でしか交配させちゃいけないって思うんです。
治療法と予防法
CLは発症すると確実に死に至ります。

調べた限りでは「アフェクト」の個体は必ず発症するようですね。
そのため、確実な治療法はありません。
対症療法で症状を軽くすることは出来るようですが、それでも死を免れることは出来ないんです。

あまりに辛そうなので、安楽死を選ぶ飼い主さんも多いみたいですよ。
予防法としては、アフェクトやキャリア同士の交配をやめさせる。
もっと言うなら、クリアとキャリアの交配も禁止にして、病気の因子を持った個体を生み出さないようにすることです。
CLの検査方法
内頬用ブラシで口の中からDNAサンプルを採取するだけです。

血を抜いたりなど、犬に痛みを与えることはないですよ。
サンプルが正しく採取できさえすれば、月齢は問わないそうです。
費用は、検査1回につきおよそ7,000円です。
詳しくは⇒「JCBHN DNAテストについて」をご覧ください(別サイトに飛びます)。
なお、血統症がないと検査が出来ないとのことなので、保護犬の子とかはそれがネックですね。
最後に
うちののんちゃんは、のんちゃんたち兄弟を引き取ってくれた恩師が全頭検査してくれました。

6頭兄弟だったんですけど、残念ながらそのうちの1頭がCLを発症し、2歳6か月で亡くなりました。
残った兄弟も全頭キャリアでした。
なのでわたしを含め兄弟を引き取った飼い主に対する条件の一つが、
「繁殖には使わないこと」でした。
犬の遺伝病って人間の努力でなくすことが出来るものなんです。
例えキャリアであっても、クリアと繁殖させればアフェクトが生れないんであっても、
因子を持っているのであれば繁殖には使って欲しくない。
わたしは毎日、のんちゃんと楽しく暮らせています。
それはのんちゃんが病気をせず遺伝性の疾患も持っていないからです。
今までたくさんのボーダーコリー、その飼い主さんと会って来ましたが、
愛犬をCLで亡くしたという飼い主さんは意外と多いんです。
これからボーダーコリーの子犬を飼うという人に、そんな悲しい思いをしてほしくありません。
誰もまさか、愛犬が遺伝病で亡くなるなんて、想像はするでしょうけど
自分の身に降りかかるとは思ってもいないでしょう。
今、ボーダーコリーを飼っている人が、これからボーダーコリーを飼う人が、
CLなんてものに幸せを奪われないようになってほしいと思います。
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