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以前の記事で、犬の「犬種標準」や「遺伝病」についてお話してきました。
【詳しくはコチラ】
「犬種標準」とは?どれだけ犬たちを苦しめているかご存知ですか?
犬の遺伝病は「あって当たり前」という恐ろしい日本の認識
少し前に、イギリスBBC制作の番組「犬たちの悲鳴~ブリーディングが引き起こす遺伝病」を見ました。
ここでは近親交配に問題があることに触れていて、近親交配の程度を調べるツールが開発されたにも関わらず、
なかなか規制が進まない現実を紹介しています。

イギリスではこの番組放送後に飼い主たちから批判が巻き起こり、犬の近親交配が禁止になったそうです。

ものすごい進歩ですね!
でも、そんな問題意識なんて全くない、何の規制もされてない日本では、恐ろしい事態が進行していることは容易に想像できます。
この番組で取り上げられているキャバリアやボクサーだけでなく、あらゆる「純血種」で近親交配が行われていて、
数多くの遺伝病がいまもなお確認されています。
ぜひ、他人事とは思わずに、近親交配と遺伝病について知って欲しいと思います。
「遺伝病」を認めないケンネルクラブ
番組冒頭では、純血種の多くの犬たちに遺伝性疾患が増えていることが指摘されています。
でも、純血種を守る役割を担っているはずのイギリスケンネルクラブは、
「これらの犬種は大多数が健康である」として、遺伝病が広まっていることを認めようとはしません。
制作者であるイギリスBBC側は、2年間にわたる調査を行い、ケンネルクラブの言い分がまやかしにすぎないことを暴いていきます。
イギリスの当時の状況はかなりひどいものでしたけど、日本の現状はそれを上回るはずです。

こんな番組を公営放送局が制作することがまずないだろうっていうのがとても残念ですね。
犬の遺伝病は増え続けている
犬の遺伝病は500種類もあり、罹患率は人間よりもはるかに高いんです。
ラブラドールは目と関節の病気になりやすく、スプリンガースパニエルは酵素欠乏症、
ゴールデンは発がん率が高いし、ウェスティはアレルギー、ボクサーは心臓病、脳腫瘍、ガン、てんかんとオンパレードです。
遺伝学者はその原因を近親交配にあると言っています。
「犬の健康という観点からして、言語道断の繁殖が行われている」のです。
親子、兄弟での繁殖はもちろん、いとこ同士の繁殖も重大な問題を引きおこします。

実際、雑種のほうが健康で長生きするっていう研究データもありますからね。
純血種を維持するには当然ながら同じ犬種の中で交配させるしかありません。
その結果、近親交配が非常に多くなっているんです。
さらに、外見上の「望ましい形質」を定着させるために、きわめて肉親間での交配を行うことも多くあります。

わたしは学生時代、これを当然のこととして講師から教わりました。

その代償が遺伝病なんですね。
犬ではよく行われる父親と娘や孫との間の繁殖は、人間的に常識で考えたら
あまりに気持ち悪くて吐きけがするものです。
ところが自身もボーダーテリアのブリーダーで、2008年当時のイギリスケンネルクラブ会長は、
親兄弟の交配は行ったことはないけど、祖父と孫での交配は行ったことがあると言います。
こうした近親交配は、犬の免疫系に深刻な打撃を与えるので、感染症への抵抗力が低下します。

ブリーダーが近親交配を続ける限り、犬たちは苦しみ続けるんだという、
遺伝子学者の言葉は重いですね。
近親交配により遺伝子プールが狭くなる
近親交配のせいで、遺伝子の多様性がなくなってきていることもわかってきました。
科学者から純血種における遺伝子の問題が指摘されているにも関わらず、
ケンネルクラブは「犬たちは健康だ」と断言します。
イギリスでは近親交配が進み過ぎて、遺伝子プールが狭くなったパグが危機に瀕しています。
近親交配の末に生れたとあるパグは、膝蓋骨が外れやすく、胃は裂孔ヘルニアで、
軟口蓋過長で鼻腔が狭すぎて呼吸困難、下瞼が長すぎて眼球をこすり、
脊椎は湾曲している状態です。

遺伝性疾患のオンパレードですね。

でも、チャンピオン犬の直子なので飼い主はこの犬に12万ものお金を払いました。
日本の犬の価格と比べると安いと思われるかもしれないけど、
日常生活を送ることが困難な犬に12万も払ったんですよ。
うそでしょって思いますよね。
番組のおかげで近親交配禁止に!日本の現状は?
ケンネルクラブは検査を義務付けるとブリーダーが嫌がるからやらないと言います。
獣医師会会長もそれを支持しているというのだから呆れるを通り越して悲しくなってきます。
さきほどお話した犬たちが抱える数多くの遺伝病に対しても、ブリーダーたちはそれが遺伝性疾患だとは認めず、
ケンネルクラブもその犬種の間で遺伝性疾患が増えていることを認めようとしないんです。
この番組が放送されたことによって、ケンネルクラブやブリーダーへの批判が巻き起こり、
その結果イギリスでは近親交配は禁止する運びとなりました。

それだけ意識の高い飼い主さんが多かったってことですね。

少し前進したことに希望が見いだせるし、何よりこの番組を制作してくれたBBCに感謝します。
イギリスではこのように、犬種標準に固執するブリーダーやケンネルクラブがあり、
それを批判して行動を起こす個人や獣医師、動物福祉団体などが存在するんですけど、
それでも長い間こんな状況でした。
それに比べて、日本はどうでしょうか。
想像を絶する恐ろしさではないですか。
そもそも、以前の記事でもお話した通り、ブリーダーというのは単なる届け出制で、
何の審査もなく誰でもなれるものです。
届け出ればわたしも犬を繁殖して売ることが出来るってことです。
ドッグショーはイギリスほど進んでないので、問題ある「犬種標準」でさえ無視されます。
その結果、スタンダードとは似ても似つかない犬が血統書つきで売られるんです。
わたしが学生の時トレーニングを担当してたダルメシアンは、半垂れの耳に巻き尾という見た目だったので、
はじめは雑種だと思ってたんですけど、飼い主さんに聞くと純血のダルメシアンだそうで、
血統書も見せてもらいました。
遺伝病の種類は500種もあるっていうのに、検査をやってるブリーダーはほとんどなく、
自分自身で問い合わせをしてみたブリーダー全員が「何か異常が見られない限り検査はしてない」っていう返答でした。
遺伝病って目で見てわからないものも多いですよね。
そもそも、検査が義務付けられている犬種はたった2種しかないなんて大問題です。
そればかりでなく、獣医も大して変わりません。

小型犬に多い膝蓋骨脱臼や頭も泉門を「小型犬はそんなもんだ」なんて言う獣医、多いですからね。
二度と行くかって思う。
またペットショップも、店で売る子に何かしらの遺伝病があっても「あって当たり前」なんです。
こういう遺伝病を抱えた犬がたくさんいることを「そんなもんだ」とか「当たり前」だとか言うような
獣医師やペットショップがあるんだから、一般飼い主の意識の低さは恥ずかしいくらいです。
純血種の飼い主は、自分の犬が遺伝病を持っているのに、獣医師やペットショップ、ブリーダーに毒されて、
当たり前だと思っている人、もしくは気づいてない人が多いんです。
一度教えてあげたことがあるんですけど、そしたら「うちの子に障害があるっていうの!?」
ってめっちゃ怒るんですよね。

障害犬を差別するくせに、いっぽうで障害犬をたくさん生み出すシステムを支持しているのは、
お前らだからなって言ってやりたい。
これを読んで下さっているあなたにも、純血種を作り出すということ、それを維持するってことが、
どれだけ犬を苦しめているのかということを、自分自身でしっかり考えて欲しいです。
次回も、この続きのお話をします。
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