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「ゴールデンレトリーバーを飼いたいけど、体重が20㎏以上にならない子がいい」
「ティーカップサイズの中でも特に小さいプードルがいい」
ペットショップで働いてた時、よくお客さんからそんなことを言われました。

アホなのかなって思いましたよね。
それに対する、店員の答えがこうです。
「小さい子がいいならフードを少な目にするといいですよ」
「この子はティーカップサイズなのでフードは規定量の半分でいいです」

もうね、ほんとアホしかいないのかなって思いましたよ。
ペットショップで働いてた頃、わたしは実際に生体を売ったことはないんだけど、
「できるだけ小さい子がいい」というお客さんに店員がこっそりこんな風に言ってたのを聞いてたし、
バックヤードでも、とりわけ体が小さい超小型犬の子犬はご飯の量が減らされるなんてザラでした。
こっそりわたしが増やしてましたけど。
食べ盛り、育ち盛りの子犬に、大きく育って欲しいからとお腹いっぱい食べさせ過ぎてしまうっていうならまだしも、
小さく育って欲しいかだっていう人間の自分勝手で必要なご飯の量をあげないっていうのは、
これは人間の子供相手だったら虐待になりますよね。
目次
小さく育てるためにフードは10粒!?
少し前、るーこのお散歩をしてた時に、トイプードルを連れた女性の飼い主さんに会いました。
トイプーちゃんはまあ見事などすこい体型で、るーこより体は小さいのに体重はるーこと同じ7㎏…
明らかに太りすぎ。BCS(ボディコンディションスコア)は肥満にあたる5を振り切ってるんじゃないかって感じでした。
飼い主さんもそれはわかってるらしくて、るーこを見るなり、
「ほっそりしてて素敵ねえ~この子は太りすぎだっていつも獣医さんに言われちゃうの」
わかってるんなら痩せさせる努力をすればいいのにと思いつつ、
「ダイエットしないんですか?」
って聞くと、そのトイプーちゃんの前に、2日間だけ一緒に暮らしたティーカッププードルのお話をしてくれました。
2日で亡くなったティーカッププードルの子犬
その飼い主さんは3年前の地元のペットショップで生後6ヶ月の売れ残りのティーカッププードルを飼ったそうです。
※ティーカッププードルというのは正式に犬種として認められておらず、トイプードルの中でも特に小さいサイズのプードルをよう呼びます。
体重1㎏までにおさめないといけないところを、1.3㎏に成長してしまったから売れ残ってしまったとのことでした。
あまりにかわいそうで購入を決めたそうだけど、その時、店員からこんな風に説明されたそうです。
「この子はティーカップサイズなのでこれ以上大きくなってはいけないから、ご飯は規定のフードを10粒だけあげるようにして下さい」
育ち盛りの子犬にフード110粒。
どんなフードであっても小型犬用のフードでは満足するはずがありませんよね。
しかも指定されたフードは普通に小型犬用の小粒フードだったそうです。
これじゃおやつにもならない。
「え?ほんとに!?」って思いながらもそんなものなのかと思い子犬を連れ帰ったそうですが、
今まで狭い展示スペースに閉じ込められていた子犬、広いリビングに出されたとたん、
嬉しそうにはしゃいで走り回り、当たり前だけどご飯10粒では満足しないで「もっとちょうだい!」
っておねだりしてきたそうです。
お腹も全然ふくれてないし、飼い主さんも子犬にフード10粒しか与えないでいいわけがないと思い、
子犬の体重に見合う量を食べさせてあげました。

初めてのたくさんのご飯。
きっと、お腹いっぱい食べるのも子犬は初めてだったでしょう。
でもその夜、急に苦しそうにし始めたかと思うと、病院に連れていく間に亡くなってしまいました。
恐らく死因は、今までほとんどフードを食べたことがなかった体に、急に大量のフードを食べたことによるショックではないかとのことでした。
「その子のことがあったから、食べられないっていうのがかわいそうで、この子にはなんでも食べさせてしまうのよね」
だからといって前日もソフトクリームまるまる一個あげたっていうのはまた別の話かと思うけど、
初めてお腹いっぱい食べた時の子犬の嬉しそうで満足そうな顔が忘れられないという飼い主さん。
気持ちがわかるような気がします。
フード10粒の理由
ペットショップでほとんどご飯を食べさせてもらっていなかった子犬が、飼い主さん宅に連れ帰られて規定量のご飯をもらい、
それが原因で亡くなるっていうのはなにもこの話に限ったことではないんです。
わたしが働いてたペットショップでは、恐らくこれが原因だろうと思われる、連れ帰られてすぐに亡くなった超小型犬の子犬が何頭もいたし、
ブログに相談して下さる飼い主さんの中にもこういう経験をされた方がいました。
この場合、一定の期間内に飼い主の過失なく生体が亡くなった時に同じ種類・同程度の価格の生体と交換する、という生体保証は、
「店側が指定したフードの量を守らなかった飼い主が悪い」ということで適用されません。
でももとはといえば、商品価値の高い体の小さい子犬を、さらに小さく育てるために満足に食べさせていなかった店が悪いのは一目瞭然ですよね。

ではなぜ、店側は小さい子をさらに小さく育てようとするのでしょうか。
これは以前もお話しましたけど、日本人特有の「可愛いもの好き」に大きな問題があるんです。
「可愛いもの好き」の大きな問題
ペットショップでは子犬や子猫の「商品価値」としての期間が、暗黙のうちに定められています。

この時期までに売れないと、そのあと、売れ残る確率が高くなる、というものです。
小型犬なら最大でも3ヶ月半、のんちゃんやるーこのような中型犬や、大型犬にもなるとどんなに遅くても3ヶ月。
それ以上過ぎてしまうと圧倒的に飼い主が決まりにくくなります。
特に大型の店舗だと、毎週のように新入荷で月齢が低く小さな子犬子猫がやって来て、その子と並べられて展示されれば、
お客さんは自然と小さくて月齢の低い子に関心を持ちます。
「商品価値」としての期間を過ぎた子犬たちは、体が大きくなり、顔立ちも変わって中には毛の生えかわりで貧毛になったりと、
人間が思う子犬としての可愛らしさがなくなってしまいます。
ペットショップで子犬を買おうなんて思ってる人は、多くがまだ体も小さくて子犬らしい子犬を求めています。
なので、できるだけ月齢も低く体が小さい子を買おうとします。
また、日本人は犬も猫も、それが例え大型犬種であっても「小さいほうがいい」という考え方があります。
オーストラリアに行った時、現地のトレーナーから、
「日本の犬は小さすぎる。日本人はなんでも小さくしてしまうクセがあるけど、いきなり小さくされた犬たちに問題は起きないの?」
と言われたことがあります。

向こうの犬って、チワワですら骨太でしっかり筋肉がついてるし、体重も普通に3㎏以上はあるんだよ。
対する日本人は、レトリバーなど大型犬が飼いたいと言ってペットショップにやって来たのに、
「20㎏以上にならない子がいいんですけど」とか言う客には正直、
「それならその体重にならない犬種を飼えばいいし、そんなこと言うようなやつに犬を飼う資格はない」
って言ってやろうかと思ったものです。
そんなだからティーカップとか豆だとか、果ては小豆だとか、よくわからん犬がもてはやされるようになるんですよね。
ああいう人間都合で小さくされた犬たちを見てるとかわいそうでならない。
話がそれたけど、日本のペットショップではいまだに、「小さいほど売れる」っていうのが当たり前です。
そこで、体の小さい子犬は「商品」としての価値のある期間をできるだけ長くするために、
体を小さいままでいさせるためにご飯を減らされてるんです。
【可愛いもの好きについてはコチラ】
日本人の「可愛いもの好き」が犬猫にもたらす問題点
店員に罪悪感はないのか
「あんなにご飯欲しがる子犬に10粒しかあげないなんて、店員さんはなんとも思わなかったのかしら」
愛犬と2日間しか過ごせなかった飼い主さんが言ってました。
もちろん、罪悪感がある店員もいるかとは思います。
店の方針、もっといえば会社の方針で、仕方なくやっているという店員も、いるのではないかと思います。
でも、少なくともわたしが知っている罪悪感がある店員っていうのは見えないところでそういった子犬たちにこっそりご飯をあげているし、
お客さんに説明する時も「10粒でいい」「規定量の半分でいい」なんてことは言いません。

怖いのは、こういうことを罪悪感なくやってしまう人たちです。
罪悪感がないというか、もはや体を小さくするためにご飯を減らすっていうのは当たり前のことで、
わたしたちとは認識や考え方がぜんぜん違うんですよね。
生きている次元が違うんじゃないかって思うことさえあります。
「だって売れないほうがかわいそうでしょ?」
わたしが働いてた店の店長はこんな風に言ってたけど、売れないのとご飯がもらえないの、果たしてどっちがかわいそうなんでしょうかね。
回数が少なすぎるのも問題
十分な量のご飯がもらえないと、当たり前だけど必要な栄養も得られないので、子犬は栄養失調になります。
小さくするためにご飯をもらっていない子犬の多くは栄養失調です。
栄養失調っていうと、鎖骨や肋骨が浮き出て、目が虚ろで…というイメージがあるかもしれません。
でも、動物病院にやって来る栄養失調の子犬は、確かに鎖骨が浮き出てガリガリの激やせなんだけど、多くの場合がとっても元気で食欲旺盛で、
具合が悪いという理由で来院することはほとんどないそうです。
健康診断をしても全く問題がないこともあるんだとか。
獣医さんいわく、
「量は適量なのかもしれないけど(それでも10粒は少なすぎとのこと)、ショップやブリーダーが指示する回数は少なすぎる」
とのことでした。
激やせの子犬の飼い主さんは多くが子犬の食事を「1日2回」と指示されているそうです。
成犬ならそれで問題ないけど、子犬は胃袋など消化器系がまだ未発達だし、一度にはたくさん食べられません。
それに、生きていくだけでなく成長するのにも必要な量を食べないといけないので、1日に最低でも3回は必要になります。
小型犬であれば4回や5回はあげたほうがいいくらいです。
でも、働きながら犬を飼う人が多くなり、昼間は仕事に行っていて1日に3回も4回もご飯をあげることができないという飼い主さんがほとんど。
そういう人を取り込んで犬を買ってもらうために「ご飯は1日2回で大丈夫ですよ」と言うショップやブリーダーが多くいます。
たしかに1日2回でも子犬は見た目には特に何事もなく成長していくかもしれません。
でも、何も問題ないようでもガリガリで慢性的に栄養失調になってしまっている子や、慢性低血糖になってしまっている子もいます。
低血糖は、ペットショップの子犬の死因でもっとも多いものです。
【あわせて読みたい】
ペットショップではご飯がもらえないせいで子犬が死んでいる!店で一番多い子犬の死因
これは何度も言っていることだけど、子犬を飼うのであれば1日最低でも3回、ご飯をあげて下さい。
それができないのであれば、子犬を飼ってはいけません。
人間の都合でご飯を減らされる子犬たち
意図的に子犬の食事量や回数を減らす理由は、他にもこんなのがあります。
- たくさん食べるとお腹を壊して下痢をしやすいから。下痢されると後始末が大変。
- たくさん食べるとその分ウンチの回数が多くなって部屋が汚れる。
- ある程度大きくなってしまった子を飼っても食事を減らせばあまり大きくならないかもしれないから。
- 大型犬だから食費がかかって大変。量を減らせば食費もおさえられる。
3と4に対してはもはやお前なんおためにその犬飼ったんだよって感じで、呆れてなにも言えません。
これも実際にあった理由です。
1と2は飼い主だけでなくペットショップでも多くある理由。
子犬を小さく育てるため、っていうのと同じくらい、この理由で子犬たちのご飯が減らされています。
特に生体数の多い大型店舗なんかだと、生体数に対して店員の数が追い付いていないことが多いので、
排泄の後始末の手間を可能な限り減らすためにご飯が少なくされています。

この理由を見て、あなたはどう思いますか?
いまだにこういった食事の与え方をしているペットショップはあるし、こういう飼い主もいまだにいます。
ペットショップからこんな指導を受けて、なにも疑わずにその通りにしてしまっている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
子犬のうちは、ある程度食べたがるだけ食べさせても肥満になるということはありません。
もちろん限度はあるけど、食べる量は子犬に決めさせてもいいくらいです。
人間でも子どものうちは食べても食べてもガリガリだけど、大人になってその1/3の量しか食べてないのに太ってる、
というような人はいらっしゃるでしょう。
それと同じです。
うちの場合、のんちゃんはもともとあまり食べない子だったのでむしろあの手この手で食べさせていたんだけど、
るーこは本当になんの問題もなく食べる子で、規定量以上食べても全く太らずにむしろ「痩せすぎ」と注意されるような子でした。
食べて食べて一時はどすこいになったけど、成長した今は当時の半分以下の量でも体重も標準です。
犬の食事に関して正しい指導をしてくれるペットショップやブリーダーももちろんあります。
でも全国展開してるペットショップではいまだに「小さくするため」に食事の量を減らすのは当たり前だし、
小さい子がいいというお客さんに対して同じように指導しています。
ブリーダーからカニンヘンダックスを買ったという飼い主さんは、そこのブリーダーから食事の量を少なくするよう言われたそうです。
子犬の食事というのは、子犬の成長と健康のためになによりも大事なものです。
人間都合で量や回数を減らしていいものではありません。
ましてや小さい子がいいだとか、ウンチの後始末が大変だとかの理由で減らすなんてあってはならないことです。
食費については買う前にきちんと計算しておくべきだし、食費をおさえるために量を減らさないといけないくらい貧乏な人が犬なんて飼っちゃダメです。
10粒しかフードをもらえなかった子のように、それが原因で亡くなる子は実はけっこう多いと思います。
むしろ、子犬の現状を見ると増えてるんじゃないでしょうか。
子犬に限らず、犬にとっての食事について、飼い主さん一人一人にきちんと考えてほしいです。
それは、わたしたち人間にとっての食事の大切さと変わらないはずですよ。
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